<6594> ニデック 2092 +107大幅続伸。子会社のニデックドライブテクノロジーでは、売上高に占める減速機の比率を29年3月期に5割に高める計画と報じられている。25年3月期の売上高は1073億円で、減速機の比率は4割だったもよう。日本や中国、フィリピンで生産体制を整え、ヒト型ロボット向けなどの需要を取り込むとしている。産業用ロボット関連銘柄の人気が高まっている中、同社にも関連銘柄の一角としての押し目買いが向かっているようだ。
<2389> デジタルHD 2011 -59大幅続落。博報堂DYが9月12日から実施していたTOBが前日をもって終了したと発表している。TOB応募株券が買付予定数の下限に達したことで、TOBは成立する形になっている。今後、一連の手続きによって同社は上場廃止となる予定。博報堂DYのTOB価格2015円に対して、投資会社のシルバーケイプが2450円で対抗TOBを実施していたことから、これまで株価は2015円を上回る水準での推移となっていた。
<8057> 内田洋行 9880 -1040大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業益は30.1億円で前年同期比95.6%増となった。ただ、GIGAスクール端末の更新需要本格化による業績拡大は想定線、据え置きの通期予想154億円に対する進捗率は19.5%にとどまっており、出尽くし感が先行したようだ。なお、Windows10サポート終了に伴う需要は第1四半期で収束も、GIGAスクールの端末更新需要は第3四半期にピークを迎えるようだ。
<6965> 浜松ホトニク 1642.5 +85大幅続伸。前日に提出された大量保有報告書によると、ブラックロック・ジャパンが5.10%を保有する大株主になったことが明らかになっている。保有目的は、投資一任契約に基づく顧客の資産運用および投資信託約款に基づく資産運用のためとしている。核融合発電関連など国策銘柄であるものの相対的な株価の出遅れ感は強かったため、見直しの動きにつながるとの期待も先行へ。
<2897> 日清食HD 2905.5 +74反発。即席袋麺、カップ麺、カップスープの製品価格を来年4月1日から改定するとともに、即席袋麺 (一部) とカップライスの内容量を来年4月6日リニューアル発売分から変更すると発表。主原材料や包装資材の価格高騰に加え、物流費上昇に対応した。価格改定率はメーカー希望小売価格の5-11%アップ、内容量変更率は7-17%ダウンなどと。なお、23年6月の値上げ時は平均値上げ率が11-12%だった。
<3687> Fスターズ 1658 +74前日比変わらずを挟んで5日ぶり大幅反発。前日に配当方針の変更を発表。これまでは、中期的な連結配当性向30%を目標としてきたが、今後は中期的な連結配当性向30%
及びDOE7%以上を目標にする。26年9月期より適用するようだ。現時点での計画18円は、配当性向36.3%、DOE6.8%の水準となっている。将来の減配可能性が少ない累進配当的な政策への変更をポジティブに受け止める動きが先行した。
<6849> 日本光電 1614 +71.5大幅反発。発行済み株式数の2.33%に当たる380万株、50億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は12月4日から26年3月31日までとしている。資本効率および株主還元のさらなる向上を図ることを取得目的としている。このうち、71万8200株を本日の立会外取引で取得、取得価格は1542.5円。株式価値の向上、並びに目先の需給面での下支え効果につながるとの期待感が先行。
<9984> ソフトバンクG 18200 +1530大幅続伸。後藤CFOは、10兆円規模の負債について「保有株の価値が急落したとしても安全な水準」、多額の社債発行も「決して不健康ということはない」、今後の資金調達についても「余裕がある」などとコメントしている。財務面に対する過度な警戒感の後退にもつながっているようだ。雇用指標などを受けた利下げ期待の高まりを背景に、米ナスダック指数が上昇していることなども支援材料とみられる。
<6954> ファナック 5953 +684急伸。米政府はロボティクス分野に関する大統領令を来年発出することを検討していると一部で報じられているもよう。ラトニック商務長官がロボティクス業界のCEOらと会談、業界の発展を加速させたい考えだとされている。前日の米国市場では、アイロボットを始めロボット関連が上昇しており、東京市場でも同社や安川電機、ナブテスコ、シンフォニアなどの関連銘柄が上昇率上位にランクインしている。
<4516> 日新薬 4323 +700ストップ高比例配分。Capricor Therapeuticsが米国で開発中のCAP-1002について、デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者を対象とした臨床第3相試験の肯定的なトップラインデータに関するリリースを行ったと発表した。同剤が米国で承認された場合、同社の米国子会社が販売・販促活動を実施する予定となった。CAP-1002は期待製品であるが、当初見込みよりも上市が遅れる状況となっていた。
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