「10倍株」になる銘柄は他と何が違うのか(イメージ)
これまで98銘柄の「10倍株(テンバガー)」という驚異的な記録を樹立した現役サラリーマン投資家・愛鷹(あしたか)氏は、160万円を元手に20代で株式投資を始め、30代で“億り人”に。2025年9月、築いた運用資産は4億円に達した。
愛鷹氏は、具体的にどのような銘柄に投資して、10倍株を実現してきたのか。同氏がこれまで達成した10倍株の中からとくに印象に残っている銘柄のひとつが「コシダカホールディングス」(2157)だ。2008年10月に株価23円で購入、2011年7月には株価10倍を達成、2018年4月には最高倍率84.8倍にまで達した。愛鷹氏が同銘柄に感じた魅力について、著書『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)より一部抜粋・再構成して紹介する。
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私が記念すべき初の10倍株を達成したのが、「カラオケまねきねこ」を展開するコシダカホールディングス(2157。以下、コシダカ)です。
コシダカに投資したきっかけは優待ほしさだったわけですが、その後も“ガチホ”を続けられたのは、決算説明資料などで同社のビジネスモデルに同業他社にない優位性を見つけることができたからです。
その点について、あらためて説明することにします。
都市部などに展開する大手カラオケ店は、駅前などの1等地のビルを丸まる借り切って、運営するのが定番スタイルでした。
その点、コシダカは郊外のロードサイド展開で長年培ったフットワークの軽さが強みになっています。郊外のロードサイドから都市部へと進出する際、設備や什器備品などがついたままの空き物件を探して、“居抜き”で安く借り、コストメリットを重視しながら店舗数を伸ばしてきたのです。
“居抜き”とは、設備や什器備品、家具などが物件に付属したままで、売買または賃貸借されることです。
たとえ、元の業態がスナックでもクラブでもレストランでも、居抜きにより初期投資を低く抑えられて、なおかつ集客が期待できる立地であれば、サービス単価を抑えやすくコストメリットがあるため、後発で参入しても勝算は十分にあります。
立ち退く店舗側も設備の原状回復コストがかからず、不動産オーナー側も、借り手がなくて空き物件のままで放置するより、コシダカに居抜きで借りてもらったほうが助かります。
コシダカが、フィットネスクラブ「カーブス」を買収したのも、カラオケ店の運営で培った“居抜き”のノウハウを、女性限定の“お手軽フィットネス”という業態へ水平展開(横展開)できるというもくろみがあったからでしょう。
しかもカラオケには、エンターテインメントの要素だけでなく、ストレス発散の効果もあり、社会においてメンタルヘルスケアに一役買っている側面もあります。そこへ、フィジカル面でのヘルスケアにつながる「カーブス」を子会社化することによる相乗効果も期待したのでしょう。
