億り人たちは割安株をどう探しているのか
年初から勢いよく上昇した日本株市場。そうした相場では高値掴みを避けるため「株価が割安な銘柄」にも目を向けたい。どういった方法で「割安株」を探せばよいか。投資の達人たちに話を聞いた。
「割安な株」をどう探すか
株は安く買って高く売るのが大原則。安く買うために重要な指標の一つが「PER(株価収益率)」だ。PERは株価を今期の1株当たり利益(会社予想)で割って算出し、現在の株価が利益の何倍(何年分)なのかで割安さを判断する。「この企業を買収した時に、何年で元が取れるか」と言い換えることもできる。
カブ知恵代表の藤井英敏氏が説明する。
「PERは割安株をあぶり出す最初のフィルターであり、これを重視する投資家は非常に多い。割安株は株価が下がりにくい“下値抵抗力”があり、安心して買える銘柄と言えるでしょう」
もっとも、PERが低い銘柄のなかには、単に将来性が乏しいと市場に見放されているものもある。“割安さの罠(バリュートラップ)”とも呼ばれ、投資の際には注意が必要だ。
50万円を元手に2億円超の資産を築いた名古屋の長期投資家(なごちょう)氏は言う。
「PERは株式投資をする際の“原点”だと思っています。しかし、その企業がこの先も成長するのか、事業内容や業績、財務など十分に見極めることが前提となります」
将来の成長性から「本当に割安な株」を探る
そこで、将来の成長性から見た「本当に割安な株」を探るために、3年後の利益予想に対するPERをアイフィスジャパンに算出してもらった。
同社は主要証券会社16社のアナリストによる業績予想をもとに算出した「IFISコンセンサス」を機関投資家のほか、個人投資家向けに「IFIS株予報」をYahoo!ファイナンスなどで提供。今回は、現在の株価が「3期先コンセンサス予想」に対して何倍になっているかを算出し、PERの低い順にランキング化。
今期の予想ではPERが高くて一見割高に見えるが、3年後まで射程を広げれば実は割安な水準の銘柄も少なくない。
