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投資
なごちょう式「2億稼いだ」投資術

《元手50万円→資産2億円超》名古屋の長期投資家(なごちょう)氏が銘柄選別で重視する“投資家からの人気度” 割安株は「基本的にPER10倍以下の銘柄から探しています」

「PERは投資家から企業への成長の期待度」と、なごちょう氏は語る(写真:イメージマート)

「PERは投資家から企業への成長の期待度」と、なごちょう氏は語る(写真:イメージマート)

 株を安く買うために重要な指標のひとつとされるのが「PER(株価収益率)」。50万円を元手に学生時代から株式投資を始め、株式資産を400倍の2億円超に増やした兼業投資家・名古屋の長期投資家(なごちょう)氏は「PERは株式投資をする際の“原点”」と位置付けるが、「割安か割高かは、その企業の成長性、収益性、景気変動耐性、財務状態、業種によって変わる」と指摘する。

 PERでどんなことがわかるのか。割安と判断するためには何を見極める必要があるのか。なごちょう氏が自身の投資手法を執筆した新刊『2億稼げる なごちょう式 低リスク超分散株投資』(高橋書店)より一部抜粋・再構成して紹介する。

 * * *
「PER」は、日本語では「株価収益率」と呼ばれ、「株価÷1株当たり純利益」で算出しています(1株当たり純利益=純利益÷発行済株式)。

 PERは「その銘柄の人気度」を表す指標といえます。「会社が1年間で稼ぐ利益の何倍の株価で買われているか」と考えるとわかりやすいでしょう。たとえば、PERが25倍だったら、その会社の年間の利益の25倍。つまり25年分で稼ぐ利益の額で、株価が取引されているわけです。

 この計算の「利益」は、会社予想の純利益を使います。利益が出ない赤字の会社は算出できないので、PERはなしになります。

 東証プライム市場上場企業の現在(*注:単行本刊行当時の2025年6月30日終値で計算。以下同)の平均PERは、19.0倍です。

 PERは、言い換えると「投資家から企業への成長の期待度」です。成長すると思われている企業のPERは大きくなります。一方、成長しない企業や衰退すると思われている企業のPERは小さくなります。

 成長すると思われていてPERが高い企業が成長しなかったり、期待ほど成長しなかったりしたときは、株価が下がってPERが低くなります。また、衰退すると思われていた企業が成長すると株価が上がってPERも高くなります。

名古屋の長期投資家・著『2億稼げる なごちょう式 低リスク超分散投資』(高橋書店)より

名古屋の長期投資家・著『2億稼げる なごちょう式 低リスク超分散投資』(高橋書店)より

利益構造が似ている同業他社との比較が必要

 PERの基準は企業の種類や業種によってかなり違います。たとえば、東証の中でプライム市場上場銘柄の平均PERは19.0倍ですが、グロース市場上場銘柄の平均は51.5倍です。グロース市場は成長を期待された新興企業が多いので、今出している利益よりも、今後の成長を期待する投資家の評価で株価が上がっているわけです。私は基本的に10倍以下の銘柄から探しています。

名古屋の長期投資家・著『2億稼げる なごちょう式 低リスク超分散投資』(高橋書店)より

名古屋の長期投資家・著『2億稼げる なごちょう式 低リスク超分散投資』(高橋書店)より

 PERは業種によっても変わり、2025年6月30日時点では鉄鋼、海運などの業界が1桁なのに対し、情報・通信業は平均26.0倍もあります。目をつけた銘柄が割安かPERで比較するためには、利益構造が似ている同業他社と比較する必要があります。

 注意が必要なのは、PERの計算に使う一過性の利益や損失で純利益はブレやすい点です。利益が多いと非常に低くなり、逆に少ないと非常に高い数値が出ることがあります。前の期のPERなどと比較して、今の数値に一過性の要因が含まれていないかチェックが必要です。

 また先ほど触れた鉄鋼や海運といった業界は景気変動に敏感な「シクリカル銘柄」といわれPERが割安度の指標として機能しません。売上の増減が激しい業種ではPERが低い(業績が良く利益が多い)時期に株価のピークを迎えて下がりはじめ、逆にPERが高い(業績が悪く利益が少ない)時期には株価が底を打って、上昇しやすくなる傾向があります。つまり低PER は株価下落の予兆なのです。

 * * *
 現在も割安株投資を続けるなごちょう氏がいま注目しているのは、どのような銘柄なのか。関連記事『《元手50万円→資産2億円超のなごちょう氏が厳選した大化け期待3銘柄》世界トップシェアの半導体化学メーカーなど、話題の割安株投資家が「期待が膨らむ材料」を詳細解説』で具体的な銘柄を挙げ、解説している。

※名古屋の長期投資家・著『2億稼げる なごちょう式 低リスク超分散株投資』(高橋書店)を元に一部抜粋して再構成

【プロフィール】
名古屋の長期投資家(なごちょう)/学生時代の1995年12月から株式投資を開始。インカムゲインと配当の成長が期待できる割安株への長期投資が基本。投資銘柄の割安さが解消されるまで持ち続けるスタイルで、2026年1月現在、200銘柄以上を保有するという超分散投資。現在の株式資産は2億円超(2026年1月時点)。2025年の年間配当金合計は500万円を超えた。名証(名古屋証券取引所)上場銘柄を好み、年間に10社前後の株主総会に参加する。2025年11月に出版した初の著書『2億稼げる なごちょう式 低リスク超分散株投資』(高橋書店)が好評で2万3000部を突破。
Xアカウント:@Nagoya_Tyouki

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