サイバーエージェントの新社長・山内隆裕氏(左)は若手時代からやり手だったという(右は藤田晋氏。会社ホームページより)
名物経営者が率いる大企業での「トップ交代」が相次いでいる。創業者が社長を譲ることになったのはサイバーエージェントだ。昨年12月、1998年の創業以来社長を務めてきた藤田晋氏から山内隆裕氏(42)にトップが交代した。28期連続の増収中に社長の座を譲ったのは、藤田氏の「美学」だと指摘するのはジャーナリストの大西康之氏だ。
「藤田氏が重要視しているのは引き際の美学。現在52歳の藤田さんはまだまだ社長を続けられるが、それでは周囲がイエスマンばかりになり、自分以外の役員の経験値を上げられない可能性がある。そこで彼は4年前に社内で社長交代を発表して16人の後継候補を選び、時間をかけて絞り込みました。その結果、選ばれたのが山内氏です」
重責を担う新社長たちの経歴
創業者からの社長交代がリスクを伴うことも藤田氏は承知のうえだったという。
「不正会計疑惑に揺れるニデック(旧・日本電産)の永守重信氏が後継候補を連れてきてはうまくいかないことを繰り返したのがわかりやすい例ですが、一代で事業を拡大した創業者から二代目へのバトンタッチはスムーズにいかないケースが目立ちます。藤田氏は今後4年間、代表取締役会長として新社長と並走していくことを明言しています」(大西氏)

