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《社長交代のヤマトホールディングス》“有力視されていたわけではない”櫻井敏之・新社長抜擢の背景にある「物流業界を巡る厳しい環境」

長尾裕氏(左)からバトンを受け継いだ櫻井敏之氏(=右。写真/AFLO)

長尾裕氏(左)からバトンを受け継いだ櫻井敏之氏(=右。写真/AFLO)

 大企業におけるトップ交代が相次ぐ中、社長交代で関係者を驚かせたのがヤマトホールディングス(HD)だ。今年1月、ヤマトHDは長尾裕社長が退任し、ヤマト運輸常務執行役員の櫻井敏之氏(51)が新たに社長に就任すると発表した。

 4月から新社長となる櫻井氏は1998年にヤマト運輸に入社後、EC営業部などを担当し、2025年から宅急便事業統括としてサービス改革を担った。『経済界』編集局長の関慎夫氏はこう語る。

「51歳の櫻井氏が有力視されていたわけではありませんでした。現在のヤマト運輸の阿波誠一・社長は櫻井氏より少し年上ですが、阿波氏を昇格させず部下である櫻井氏をヤマトHDの社長に抜擢したことには驚かされました」

重責を担う新社長たちの経歴

重責を担う新社長たちの経歴

 背景には物流業界をめぐる厳しい環境がありそうだ。

「業界全体がドライバー不足や人件費問題に直面するなか、ヤマト運輸はこれまでの宅配一本足の経営が限界に近づいています。現に宅配事業は赤字で、阿波社長を昇格させないのはそのためとの見方もあります。新社長に課されたのは2本目、3本目の事業の柱を作ることでしょう」(関氏)

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