*13:09JST RIZAP-G Research Memo(9):chocoZAP事業は、出店戦略に基づき投資リスクを分散し、高収益維持
■RIZAPグループ<2928>の成長戦略・トピックス
1. chocoZAP・FCモデルの本格展開
2026年3月期はFC展開がスタートした。これまで直営で約1,800店舗を展開してきたが、今後はFC展開によって自社の資本・リソース・ノウハウの制約を超えた成長を志向する。2025年5月にFCモデルの募集を開始し、1,682件の問い合わせがあり反響は大きい。面談、現地調査、契約などを順次進めており、2026年2月時点で18店舗がFC加盟店である。FC1号店は、chocoZAP安曇野穂高店(長野県)であり、2025年12月に開店し、約1.5か月でオーナー損益分岐顧客数を超え、好調に滑り出した。FCの母体となる会社は、医師が代表を務めており、地域医療の現場において“運動するきっかけ”の必要性を強く感じたことから、chocoZAP開業の検討が始まったという。電柱広告などを活用し地域に根差したマーケティングを実施し、個人や他事業等での地域との関係性を活用し、人口密度の相対的に低いエリア(安曇野市:289人/Km2)でも十分採算がとれることを証明した形だ。また、2026年1月にオープンしたFC店chocoZAP犬山駅前店は、心療内科・精神科医師がオーナーであり、地域の健康拠点を提供したい、心身の不調や障がい等に関わらず、誰でも参画できる社会の実現につなげたいという想いからのFC加盟となった。chocoZAPのフレンドリー会員など顧客が働き手になる事業モデルは「社会参画モデル」として評価を受けた事例となる。フィットネスジムから健康の社会インフラへ、chocoZAPは単なる健康づくりを超え、社会課題(医療費・地域の衰退)を解決するインフラへと進化しつつあると言えるだろう。
chocoZAPの今後の出店ペースは、直営50%、FC50%と新たに打ち出された。圧倒的なFC需要を背景に、FC店の出店構成を高めた形である。バランスの取れた「直営+FC」の二刀流により、投資リスクを分散し、高収益な事業体質を確立する戦略だ。
2. 海外展開の加速:香港市場での成長と事業モデルの横展開
これまで同社は、香港、アメリカ、台湾、中国にテストマーケティング及びローカライズ検証を行ってきた。香港においては、フィットネス参加率が5.8%と低く、初心者向け・低価格のchocoZAP独自の強みを発揮しやすい環境であることが確認できた。ジムだけではなく、美容などの様々なサービスが相場価格の半分で体験できる強みが、香港の初心者層を惹きつけることに成功したと言える。2026年3月期は、香港の既存7店舗に加え、新規に12店舗出店し、累計19店舗になる計画であり出店加速にはずみがついてきた。
同社では香港との類似性に着目し、アジアへの進出を拡大する。進行期中に出店を予定するのは、マレーシア、シンガポール。その他タイ、ベトナム、韓国でも出店準備中である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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