株式市場でも“財閥ブランド”が再評価されている(写真:イメージマート)
中東情勢は緊張と緩和がないまぜになり、原油価格の乱高下で株式市場も大荒れの展開が続いている。いまだ情報が錯綜し続け、確固たる先行きも見通せない状況だ。
危機的状況で光る“財閥系企業の結びつき”
そうしたなか、投資先として有力なのが「財閥系銘柄」とカブ知恵代表の藤井英敏氏は言う。
「地政学リスクが高まった危機的状況では、グループ内の結束力を活かしてグローバル展開などができる財閥系企業の結びつきが強みとなります。財閥系銘柄といえば国内では大型株とみなされることが多いですが、米国の巨大テック企業と比べれば時価総額もまだ小さく、“成長企業”と言えるほど上昇余地があると見ています」
三菱・三井・住友の3大財閥系銘柄は「安定的だが成長性に乏しい」と評価されることもあったが、「その認識は大きく変わりつつある」とマーケットバンク代表の岡山憲史氏も見る。
「不安定な局面において投資を手控えたり、安全資産に逃避したりする投資家は多いですが、このような環境下だからこそ改めて財閥系銘柄に注目すべきでしょう。目下の世界情勢によってむしろ『資源・防衛・インフラ』というテーマが明確になり、それらを網羅する財閥系企業に資金が集中する構図が浮かび上がっています。地政学リスクと資源価格の変動を収益機会に転換できる財閥系企業は、安定と成長を兼ね備えた稀有な存在となっています。
何よりグループでの事業領域が幅広いため、景気の波などの影響を受けにくく、株価も底堅いと言えるでしょう」
