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FiscoNews

【注目トピックス 日本株】コレックHD Research Memo(4):2026年2月期は増収を確保するも、エネルギー事業の一時的影響で大幅減益

*11:04JST コレックHD Research Memo(4):2026年2月期は増収を確保するも、エネルギー事業の一時的影響で大幅減益
■コレックホールディングス<6578>の業績動向

1. 2026年2月期の業績概要
2026年2月期の連結業績は、売上高が前期比3.4%増の6,685百万円、EBITDAが同62.7%減の111百万円、営業利益が同71.4%減の63百万円、経常利益が同68.5%減の69百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同101.8%増の40百万円となった。

売上高は、エネルギー事業がAoieの助成金問題の影響により大きく落ち込んだ一方で、アウトソーシング事業とメディアプラットフォーム事業が伸長し、全体では増収を確保した。この助成金問題は、子会社Aoieの助成金代行申請業務における不適切な申請が判明したものである。その影響により、エネルギー事業では受注・施工活動が停滞し、前期比43.4%減と低迷した。一方で、アウトソーシング事業はストック商材の販売拡大が進み、売上高は同57.4%増と大幅拡大した。前期と比べてストック型売上の比率が高まり、安定収益の積み上げが進んだことがグループ全体の増収を支えた。メディアプラットフォーム事業も、SEOメディアに加えて広告出稿による集客効果が寄与し、売上高は同18.9%増となった。

利益面では、アウトソーシング事業とメディアプラットフォーム事業が増益となったものの、エネルギー事業の損失が重荷となり、営業利益は大幅な減益となった。アウトソーシング事業はストック型売上を中心に好調に推移し、セグメント利益が前期比94.7%増となった。メディアプラットフォーム事業は高い収益性を持つキャッシュカウ事業として安定的に利益を創出し、セグメント利益は同145.0%増と急拡大した。これに対し、エネルギー事業は助成金問題に伴う一時的な影響によりセグメント損失が295百万円となり、前期の167百万円の利益から大きく悪化した。

2. 事業セグメント別業績概要
(1) エネルギー事業
エネルギー事業の売上高は前期比43.4%減の1,595百万円、EBITDAは292百万円の損失(前期は191百万円の利益)、セグメント損失は295百万円(前期は167百万円の利益)となった。Aoieにおける助成金問題の影響が大きく、案件の獲得・施工体制に影響が生じたことで、売上高が大幅に減少し、固定費負担を吸収できず損失を計上した。受注残高は58百万円(C-clampが50百万円、Aoieが8百万円)と前期末の1,123百万円から急減した。受注残高の整理が進んだことで短期的な売上基盤は縮小したものの、問題の整理と新体制への移行は進展している。今後はリフォーム事業への参入を含めた施策により、収益回復と再成長を図る。

(2) アウトソーシング事業
アウトソーシング事業の売上高は前期比57.4%増の3,132百万円、EBITDAは同79.8%増の247百万円、セグメント利益は同94.7%増の240百万円と拡大した。ライフライン系商材を中心にテレマーケティング、フィールドセールス、デジタルマーケティングなど複数の販売チャネルを活用して販売が拡大した。利益面では、増収効果に加え、ストック型商材の販売拡大が収益の安定化に寄与した。

KPIを見ると、2026年2月期末の人員数は前期末比57人増の271人となり、事業拡大に向け営業体制の強化が進んだ。また、ストック型売上比率は第4四半期が前年同四半期比15ポイント増の65%まで上昇した。自社ストック型商材のアクティブ会員数も26,405人へ順調に増加した。単発の販売収益だけでなく、継続収益の比率が高まっている点は、同事業の利益安定性を高める要素として評価される。

(3) メディアプラットフォーム事業
メディアプラットフォーム事業の売上高は前期比18.9%増の1,915百万円、EBITDAは同120.0%増の445百万円、セグメント利益は同145.0%増の410百万円となった。利益面では、売上成長に加えて高い限界利益率が寄与し、大幅に拡大した。SEOメディアに加え、広告出稿による集客効果が売上寄与した。KPIを見ると、広告出稿による収益は前期比43.1%増の863百万円となり、SEOメディアによる収益も同1.0%増の1,047百万円と安定的に推移した。高い利益率を維持するキャッシュカウビジネスとして、グループ全体の収益を下支えする役割が一段と高まったと見られる。

一過性の業績低迷により財務指標は低下も、財務基盤の安定性は維持

3. 財務状況と財務指標
(1) 連結貸借対照表
2026年2月期末の資産合計は前期末比131百万円増加の3,074百万円となった。流動資産は同40百万円減少の2,678百万円となった。主に営業未収入金が312百万円増加した一方で、現金及び預金が102百万円、棚卸資産が131百万円減少した。固定資産は171百万円増加の396百万円となった。主にのれんが48百万円減少した一方で、繰延税金資産が70百万円、敷金及び保証金が132百万円それぞれ増加した。

負債合計は前期末比140百万円増加し、2,001百万円となった。流動負債は同153百万円増加の1,854百万円となった。主に買掛金が165百万円減少した一方で、未払費用が248百万円増加した。固定負債は同12百万円減少の147百万円となった。以上により、純資産は同9百万円減少の1,073百万円となった。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上があったものの、配当金の支払いにより利益剰余金が18百万円減少したことである。

自己資本比率は前期末の36.4%から34.4%へ低下し、流動比率も159.8%から144.4%へ低下した。エネルギー事業の一時的な低迷や未払費用の増加により、財務指標は前期末比で弱含んだ。ただし、自己資本比率は30%台半ばを維持しており、財務の健全性が大きく損なわれた状況ではない。流動比率も100%を上回る水準を確保しており、短期的な支払能力には一定の余裕がある。また、ネットキャッシュは前期末の770百万円から726百万円へ減少したものの、引き続き高い水準を維持している。2026年2月期は収益低迷により財務指標が一時的に悪化したものの、同社はネットキャッシュを保ちながら事業ポートフォリオの再構築を進めている。今後はエネルギー事業の回復に加え、アウトソーシング事業及びメディアプラットフォーム事業の収益拡大が進むことで全社的な利益水準の改善が見込まれており、自己資本の回復と財務指標の改善につながると考えられる。

(2) 連結キャッシュ・フロー計算書
2026年2月期における営業活動によるキャッシュ・フローは88百万円の増加(前期は174百万円の増加)となった。主に、税金等調整前当期純利益が25百万円増加、商品が130百万円減少、未払費用が249百万円増加した一方で、営業未収入金が317百万円増加した。投資活動によるキャッシュ・フローは93百万円の減少(同131百万円の減少)となった。主に、敷金及び保証金の差し入れによる支出で181百万円減少した。財務活動によるキャッシュ・フローは98百万円の減少(同105百万円の増加)となった。主に、長期借入れによる収入が100百万円の一方で、長期借入金の返済による支出78百万円、短期借入金が64百万円減少、配当金の支払額58百万円となった。この結果、2026年2月期の現金及び現金同等物の期末残高は前期比102百万円減少の1,460百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林 拓馬)

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