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FiscoNews

【注目トピックス 日本株】クロスキャット Research Memo(1):2026年3月期は過去最高業績を更新。2027年3月期も増収増益見込む

*15:21JST クロスキャット Research Memo(1):2026年3月期は過去最高業績を更新。2027年3月期も増収増益見込む
■要約

クロスキャット<2307>は、東京証券取引所(以下、東証)プライム市場に上場する独立系のシステムインテグレーター(SIer)である。1973年の設立以来、金融(クレジット・銀行)や公共分野(官公庁)を中心とした社会インフラシステム開発で強固な事業基盤を構築した。その結果、金融・公共分野における長年の実績と高い品質管理能力が同社の強みとなっている。現在は、基幹システムの設計・開発から保守・運用までをワンストップで提供するSI分野と、独自のDX推進支援フレームワーク「CC-Dash(シーシー・ダッシュ)」やデータ分析基盤構築などを通じて顧客のDXを支援するDX分野を2本柱として展開している。「心技の融和」という企業理念の下、既存のSI分野と高付加価値なDX分野を並走させる「両利きの経営」を推進し、労働集約型から知識集約型企業への変革を目指している。

1. 2026年3月期の業績概要
2026年3月期の連結業績は、売上高17,314百万円(前期比6.9%増)、営業利益2,014百万円(同9.7%増)、経常利益2,043百万円(同7.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,511百万円(同14.8%増)となった。売上高と各利益が過去最高を更新し、中期経営計画「Growing Value 2026」の最終年度(2027年3月期)の目標である売上高173億円、営業利益20億円、営業利益率11.5%を1年前倒しで達成した。SI分野では金融・公共分野を中心とした大型案件が伸長し、DX分野ではBI(ビジネスインテリジェンス)ビジネスを中心とするデータ活用基盤構築案件が拡大した。加えて、PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)による品質管理体制の強化や低い離職率を背景とした人材・ノウハウの蓄積が収益性向上に寄与した。

2. 2027年3月期の業績見通し
2027年3月期の業績は、売上高17,900百万円(前期比3.4%増)、営業利益2,150百万円(同6.8%増)、経常利益2,190百万円(同7.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,540百万円(同1.9%増)を見込んでいる。営業利益率は12.0%へ上昇する予想で、売上高と各利益の過去最高更新を目指す。金融・クレジット分野における大型案件や公営競技・スポーツ振興くじ向け案件がSI分野の成長を支えるほか、DX分野ではクラウド関連案件やデータ活用基盤構築案件の拡大が続く見通しである。生成AI活用による生産性向上や高付加価値案件の拡大を通じて、持続的な利益成長を目指す。

3. 中期経営計画
同社は中期経営計画「Growing Value 2026」において、労働集約型から知識集約型企業への転換を基本テーマに掲げている。価値提供モデルへの転換、アセットベースビジネスの拡大、顧客基盤強化、人材・組織力強化、グループ経営の展開を重点施策として進めている。最終年度となる2027年3月期の定量目標を1年前倒しで達成したことから、今後は金融・公共分野で培った業務ノウハウとDX分野の技術力を融合させながら、データ活用基盤構築やクラウド領域を成長ドライバーとして、2035年3月期の売上高300億円以上の実現を目指す。

■Key Points
・金融・公共分野などミッションクリティカル領域で長年の知見を持つ独立系SIer
・異なる性質を持つSI分野とDX分野を両立させ、両利きの経営を推進
・2026年3月期は過去最高業績を更新し、中期経営計画の定量目標を1年前倒しで達成
・2027年3月期も過去最高益更新を継続する見通しで、次期中期経営計画に向けた施策を進める

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中西 哲)

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