*14:17JST 新興市場見通し:ネットセキュリティ関連株が活況か、3連休明けで短期マネー回帰
■TOPIX採用銘柄やセキュリティ株が急伸
今週の新興市場は上昇。日経平均は米国の早期利上げ観測後退を好感した生成AI関連株の値上がりを反映し、先週末比1.06%高と4週連続で上昇した。グロース市場指数は同0.80%高、グロース250指数は同1.05%高、時価総額最上位グループの銘柄を算出対象とするグロース市場コア指数は同0.32%高と、いずれも3週ぶりに上昇した。
時価総額上位銘柄では、ティアフォー<593A>が先週末比21.83%高と大幅に上昇した。東証が10月7日大引け後、10月末に初めて実施するTOPIX定期銘柄入れ替えでTOPIXに新規採用すると発表したことが好感された。TOPIXの新規採用銘柄では、GO<581A>が同2.82%高、フリー<4478>が同6.36%高などとなった。その他、スマレジ<4431>は同22.40%高。臨時国会が10月5日に召集され、高市内閣が来年4月実施を目指す食料品の消費減税を機にレジ契約が拡大するとの期待が再燃した。一方、トライアルホールディングス<141A>もTOPIX銘柄への追加が決まったが、同1.33%安にとどまった。時価総額がグロース市場最大で、早くからTOPIX採用候補と目されていたため、採用決定の正式発表で買い材料が一旦出尽くす形となったようだ。
その他、サイバーセキュリティクラウド<4493>が同87.53%高と、値上がり率はグロース市場首位。パーク24<4666>の子会社が展開するカーシェアリング事業「タイムズカー」の会員情報漏洩を機に、IT投資が急拡大するとの見方から買われ、年初来高値を更新した。金融機関にマネーロンダリング対策システムなどを提供するカウリス<153A>も、相次ぐ情報漏洩を刺激材料に同71.70%高。一方、エムビーエス<1401>は、10月2日放送のテレビ番組「ガイアの夜明け」で同社が取り上げられるとして9月下旬から10月5日にかけて急伸した反動で、翌6日以降は急速に値を消した。
■今週末に値上がりした成長株を中心に資金を集めるか
来週の新興市場は、3連休明けによる短期売買マネーの回帰が予想され、値上がり銘柄が追随買いでにぎわう需給主導の相場となりそうだ。トランプ米大統領は、11月3日の中間選挙までイランへの軍事攻撃を停止すると10月8日にSNSに投稿し、原油高騰への警戒感は後退しつつある。原油価格の落ち着きは日本にとって円安進行やインフレ懸念による金利上昇圧力を緩和し、データセクション<3905>、アストロスケールホールディングス<186A>、サンバイオ<4592>など今週末に値上がりした成長株を中心に資金を集めよう。
一方、企業・団体などからの情報流出が止まらず、サイバー防衛への関心が市場内外で急速に高まっている。サイバーセキュリティクラウド、カウリス、サイバートラスト<4498>、サイバーソリューションズ<436A>などネットセキュリティ関連株も活況が予想される。
今週末大引け後に情報開示のあった銘柄では、26年9月期通期業績予想を上方修正したサイバー・バズ<7069>、27年8月期の2桁増益を予想するバリュエンスホールディングス<9270>、ヒト3次元皮膚モデルの販売を開始したリプロセル<4978>などに注目。
来週のIPOは、10月15日にグロース市場に上場予定のルクレ<648A>の1件。建設現場などから送った写真をAIが整理するシステムは国内シェア首位。9月25日のレイヤード<634A>以来のIPOであるほか、10月30日のトグルホールディングス<652A>上場までIPOの空白期間に入るため、初物人気が期待される。
今週の東証による上場承認は1件。来訪者の受付や出退室管理システムを提供するRECEPTIONIST<660A>が11月10日、グロース市場に上場予定となっている。
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