家計

【細野真宏氏の家計管理術】失われた30年「銀行に預ける」「株式投資をする」お金が貯まったのはどちらの考え方だったか

この30年間の日経平均株価の推移

この30年間の日経平均株価の推移

細野氏:それでは、30年前に戻って考えてみようか。今から30年前は1993年だね。日本経済は1991年に「バブル崩壊」という大きな経済危機に直面したから、その数年後という感じだね。

 この頃は、今では無いと生活が激変してしまう携帯電話も無いような時代なんだよ。厳密に言うと、ごく一部の富裕層は重たい携帯電話機を持っていたけれど、今のように誰でも持てるような状況ではないんだ。さらに言うと、携帯電話どころか、パソコンでさえ一般には普及していない時代だったんだよ。

コロ:えっそうなの? それなら、どうやってみんなと連絡を取り合ったりすればいいの? つまりメールさえできないってことだよね?

細野氏:そういうことだね。こんな身近な例からも分かるように、日本経済はかつてに比べれば緩やかではあるけれど、確実に成長し続けているんだ。思考停止せずに、そういうことをキチンと理解していると、この「失われた30年」と言われている間に、株式投資などの投資をするチャンスをずっと逃していたことに気付けるんだよ。

 例えば、この30年間では、日本企業に株式投資しておけば、平均で毎年2%を優に超える金利のようなお金を「配当金」として受け取り続けることができていたんだ。一方で、銀行にお金を預けたままにしていても「金利ゼロ」のような状態だったから、お金が全く増えないことになっていたんだよ。

 しかも元本も、30年前でも20年前でも10年前でも、日本企業に株式投資をしていれば、2~3倍近くには増やせていたんだ。一方の銀行預金のままだと、元本も変わらない状態だよね。

コロ:うわ~、この30年間ずっと経済は最悪の状態とか言われていたのに、株価はどんどん回復していたんだね。しかも、毎年2%以上の金利のようなお金までもらえていたなんて……。

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