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あんなにハマってたのになぜ? 熱心なファンたちが「推し活卒業」を決意するきっかけになった“人生の岐路”

「推し活」を楽しめること自体が幸せなことか(イメージ)

「推し活」を楽しめること自体が幸せなことか(イメージ)

 好きなアイドル、アニメ、アーティスト、スポーツ選手などを熱心に応援する「推し活」。推し活を通じて、日々の活力をもらっている人は多いだろう。だが、様々な事情から、“推し活卒業”を選択せざるを得なかった人たちもいる。多いのは、“人生の岐路”に立ったことがきっかけだ。

 20代前半のころから、とある女性アイドルを推していたレコード会社勤務のAさん(30代男性)が語る。

「推しのグループや推しメンは変わっても、女性アイドルを推しているという点はずっと同じ。20代後半で結婚した後もアイドルオタクはやめませんでした」(Aさん)

 そんなAさんに転機が訪れたのが、30代前半の頃。第1子となる長女が誕生したのだ。

「子供が生まれた途端、日常生活はもちろん、将来設計も含めてお金の使い方も完全に子供中心になった。それまでアイドルに使っていた時間やお金は、完全に子供のために使うようになりました」(Aさん)

 推し活から身を引いたAさん。しかし、少々困ったこともあったという。

「実は当時いちばん推していたアイドルの名前から一文字もらって娘の名前をつけたんです。でも、今やそのアイドルへの興味が薄れてしまって……。別にそのアイドルのことが嫌いになったわけではないものの、誰かから“娘の名前の由来”を聞かれると、ちょっと気まずい」(Aさん)

 その後、Aさん夫婦の間には第2子となる長男も誕生。ますます子育てに追われる日々を過ごしている。

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