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【大学生の大麻汚染】日大アメフト部だけではない 学生から「大麻使ったことある」と軽いノリで打ち明けられる教員たちの危機感

大学生たちの「カジュアルな大麻トーク」に教員たちも危機感(写真:イメージマート)

大学生たちの「カジュアルな大麻トーク」に教員たちも危機感(写真:イメージマート)

 大学生の薬物汚染が社会問題化している。8月5日には、日本大学アメリカンフットボール部の3年生部員が、同部の学生寮で乾燥大麻と覚醒剤成分を含む錠剤を所持していたとして、大麻取締法違反と覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕された。3日には、同部の寮を警視庁が家宅捜索していた。

 日大では、2020年1月にもラグビー部員が大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕されている。だが、こうした大学生の薬物汚染は、日大に限った話ではない。実際に大学関係者たちに話を聞いたところ、さまざまな大学で学生たちから、特に大麻に関する話が耳に入ってくるという。

 都内の有名私立大学で勤務する男性教員・Aさん(40代)は、次のように語る。

「ここ数年、とくに2010年代末頃から、学生たちが大麻に関する話題を口にすることが増えた印象です。飲み会の席などで『実はクラブで使ったことあるんですけど』とか『地元の友人は結構やっていて』などと、軽いノリでカミングアウトするのです。真偽は不明ですが、大学教員として真摯に向き合わねばならない問題だと実感しています。他の学部の教員とも情報共有をしていて、カウンセラーにそういった情報があることを伝達しています。

 実際に、警視庁による統計を見ても大麻事犯が増えています。大麻事犯の人口10万人当たりの年代別検挙人員の推移のデータを見ると、50歳以上及び30歳代はほぼ横ばいとなっている反面、若年層では増加しています。もっとも多い年齢層は20歳代、次いで20歳未満となっているわけです。大学生たちのあいだで大麻が広がっているのではないかという、私の肌感覚とも合致します」(Aさん)

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