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吉田みく「誰にだって言い分があります」

「私はケチ」を自認する男女ライターが語り合った“小市民の金銭感覚” 「ポイ活は正義か、否か」

ポイ活する、しない?

吉田:私自身、幼稚園に通う子供2人を夫婦で育児中なので、これからかかる教育費のことを考えて、お金を貯めなきゃと気にする毎日です。だからポイ活にも命を懸けてます(笑)。

中川:そこは全然、違いますね。私はポイ活は全くしません。ポイ活に命懸けるなら、その労力を使ってお金を稼いだほうがいいと思ってしまうんです。ポイ活するくらいの緻密さがあれば、もっと稼げるはずでしょう。

吉田:それはたくさん稼げる方のご意見かもしれません。私自身、「懸賞サイトに登録すれば何ポイントもらえる」などの登録系はやりませんが、お買い物をした時に付くポイントを貯めています。最近はポイ活する人たちも分派しているというか。

中川:ちょっと待って(笑)。ポイ活に流派があるんですか?

吉田:私のなかでは、クレジットカードに支払いをまとめてポイントを貯める系の人がお買い物ポイント派です。楽天ポイントとか、dポイントとか。私はお買い物ポイント派です。最近はポイントカードもスマホアプリになっていたりするので便利ですよ。

中川:私はスマホも持っていないし、ショップカードなんかも持ちません。基本、私はケチなんだけど、ポイントを貯めるのは意味がないと思っているんです。だって、所詮は店による囲い込み戦略で、我々が利用されているだけだから。

 でも、そういう小市民的なことが吉田さんの著書には凝縮されていて、普通なら恥ずかしくて人には言えないようなケチな話を、相手から全部引き出す吉田さんの“聞く力”は大したものだと思いました。それにしても、そんなセコい人ばかりをどうやって見つけるんですか?

吉田:登場するのは私が実際に知り合った人ばかりで、みんないわゆる一般の人です。3回くらい深く話す機会があったり、2人で会うような距離感になると、思っていることをさらけ出して話してくれます。カタカナ仮名の登場人物のなかにはママ友をはじめ、けっこう近い関係の人もいるのですが、私がどんな立場にも与しないスタンスで話を聞くことにしているので、味方とも敵とも思わず、安心して話してくれるようです。それを原稿のネタにしています。

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