吉田みく「誰にだって言い分があります」

「私はケチ」を自認する男女ライターが語り合った“小市民の金銭感覚” 「ポイ活は正義か、否か」

「私は正しい」前提で話す人に共感するのは難しい(イメージ)

「私は正しい」前提で話す人に共感するのは難しい(イメージ)

善良な小市民ほどセコすぎる

中川:吉田さんの本の登場人物は善良な小市民ばかりなのですが、オレだったら絶対に友達になりたくない奴ばっかりですよ(笑)。善良な小市民の何がダメかと言えば、とにかくセコすぎること。

吉田:私が出会った多くの人が、「自分が言うことは間違っていない」「自分は正しいのに相手が……」という前提で話しているから、話がおかしな方向に逸れていくことはよくあります。私自身、彼らの話は理解しつつも、100%共感できるわけでもない。自分が「少し違うな」と疑問を持った人ほど、記事で取り上げることが多いですね。

中川:「正しいのは私! みんなそう思っているから厄介だ」と書かれた本の帯の通りだ。だから基本的にはそうした違和感をベースに、「それは違うだろ!」と相手を叩きたくて書いているわけですよね。

吉田:ここだけの話、そうです。

中川:いや、ここだけの話って、このやりとりも記事になりますけど(笑)。

第2回に続く

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)/1973年東京都生まれ。ネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者などを経て、2020年からは佐賀県唐津市在住。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『バカざんまい』『よくも言ってくれたよな』など。新刊『過剰反応な人たち』が好評発売中。

吉田みく(よしだ・みく)/埼玉県生まれ。大学では貧困や福祉などの社会問題を学び、現在はフリーライターとして人間関係に独自の視点で切り込んでいる。マネーポストWEBにてコラム「誰にだって言い分があります」を連載中。同連載をまとめた著書『誰にだって言い分があります』(小学館新書)が発売中。

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