藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

【史上最高値を更新】新NISAの成長投資枠でインド株投資 “サテライト資産”として検討したい注目の投資信託3選

これから「人口ボーナス期」を迎え、さらなる経済成長が期待されるインド(写真:イメージマート)

これから「人口ボーナス期」を迎え、さらなる経済成長が期待されるインド(写真:イメージマート)

 インド市場の代表的株式指数であるSENSEX指数が史上最高値を更新するなど、躍進が著しい。来年1月から始まる新NISA(少額投資非課税制度)を活用して、世界一の人口を擁するインドの株式に投資するにはどのような方法があるのか。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第74回は、「新NISAで投資できるインド株投信」について。

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 ここのところ立て続けにインド株について聞かれることがありました。「新NISAでインド株投信を組み入れるのはどうか?」という問いかけです。現状、つみたてNISA(新NISAつみたて投資枠に相当)で投資できるインド株投信は「iTrustインド株式」1つに限られますが、成長投資枠であれば、複数の選択肢の中から選ぶこともできます。そこで関心が高いインド株について解説します。

史上最高値を更新するインド株

 12月に入って、インド市場の代表的株価指数であるSENSEX指数は、史上最高値を更新しています。米国で金利低下やドル安になると、債務国である新興国株は上昇しやすくはありますが、新興国の中でも、グンを抜いた存在感を持つのがインドです。

インドSENSEX指数、週足チャート(TradingViewより)

インドSENSEX指数、週足チャート(TradingViewより)

 インドは、総人口約14億2000万人と中国を抜いて世界1位となり、さらに平均年齢は28歳という若さ。これから「人口ボーナス期」を迎えることもあり、猛スピードで少子化が進んでいる日本から見ると、眩しいほどに勢いがあります。

 人口増加に加え、インド経済を支えているのは、2014年にモディ首相が発表した経済政策「メイク・イン・インディア」です。この政策の主な目的は、インドを製造業の中心地として位置づけ、国内での生産を促進し、雇用の拡大と経済成長を実現すること。

 具体的には、外国からの直接投資を引き込み、外国企業を誘致することで、技術の導入や雇用の増加を図ったり、またビジネスを展開しやすくするために、規制緩和を行なったり行政手続きの緩和措置を講じています。実際、インドで事業を展開する日本企業は増加していますし、当然、他諸国もインドの成長の果実を享受しようとしているでしょう。

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