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若者の間に浸透する「友達推し活」にモヤモヤ 「一方通行で消費されている感じ」「告白して振られるのが怖いだけなんじゃ…」

なぜ「リアルな友達を推す」のか(写真:イメージマート)

なぜ「リアルな友達を推す」のか(写真:イメージマート)

 昨今、耳にする機会が増えた「推し活」ブーム。K-POPアイドルやアニメ、ゲーム、2.5次元俳優に宝塚、スポーツ選手……と、空前の推し活ブームが続いている。そんななか、一部の若者から聞こえてくるのが「リアルな友達を推している」という声だ。

 中学、高校、大学の友人・知人を「推し」にして、その尊さを愛で、写真を撮って自前でグッズを作ったり、生誕祭を開催したりするという。こうした動きは「友達推し活」などと呼ばれている。

 若者世代の間でじわじわと浸透している「友達推し活」だが、同じ若者のなかには、このトレンドに違和感を覚えている人も少なくないという。いったいどういうことなのだろうか──。

「推し」と言われても一方通行で消費されているような感覚

 都内の私立大学経済学部に通う女性Aさん(21歳)は、学部やサークルの友人から「Aちゃんが推しだよ」と言われた経験が複数あると話す。

「学部の友達から、あるとき『私、マジでAちゃんが推しだから』と言われるようになりました。そこからキャンパスや大教室の講義などで顔を合わせると、ギャーギャーと騒いで『写真撮ろ!』とか『今日の服も推せるわ~』などと言われるようになったんです。

 でも、そもそも私にとって彼女は“同じ学部の友達”程度の存在です。いくら『推し』と言われても、悩みを相談できるような信頼関係があるわけじゃない。ただ、一方通行で消費されているような感覚になり、正直相手をするのが面倒だと思ってしまいます」(Aさん)

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