CM契約料などは家族を役員にした法人で受け取るといった対策はあるが、できることは少ないのだという。球界に詳しい別の税理士もこう言う。
「年俸が高くても経費はそこまで増えず、億もらうような選手はほぼ半分を税金で納めている。他のスポーツも含め、クラブやキャバクラ代が必要経費か論争になる例は聞いたことがないですね」
読売巨人軍広報部に聞くと、「坂本選手本人の税務申告は顧問税理士が行っており、管轄の税務署と協議を続けているところですが、税務署の指導に従い、適正な申告、納税を行う所存です。ただ、悪質な申告漏れや所得隠しを指摘されたことは過去になく、今回もそのような指摘を受けておりませんし、修正申告をした事実もありません」と文書回答した。
巨人OB・広岡達朗氏は「坂本にとって1億円なんか我々の1000円ぐらいの感覚でしょう。高い年俸をもらいながら休み休みやって、税金でも変なことになるなんて……」とため息をついた。
グラウンドでの活躍で信頼を取り戻せるか。
※週刊ポスト2024年6月7・14日号