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キャリア

良好なコミュニケーションが生まれる「話しやすい」職場の作り方 1フロアでマネジャーを1か所にまとめる「分けない」オフィスの仕掛け

社内の円滑なコミュニケーションを生み出すためのオフィスとはどのようなものか(写真:イメージマート)

社内の円滑なコミュニケーションを生み出すためのオフィスとはどのようなものか(写真:イメージマート)

 職場のコミュニケーションをどう円滑にしたらいいか。悩んでいる経営者や管理職は少なくないだろう。「話しにくい」を「話しやすい」に変えるにはどのようにすればよいか。著書『「しやすい」の作りかた』(サンマーク出版)が話題のコクヨのワークライフスタイルコンサルタント・下地寛也氏が解説する。

職場の「話しやすい」をどう作るか

 職場の人の動きで問題になるのが、人と人、組織と組織のコミュニケーションではないだろうか。多くの経営者が口にする「社内のコミュニケーション不足」を改善するには、何をどう分ければいいだろうか。

 仕事におけるコミュニケーションは3つに分類される。

【1】自部門(上司や同僚)
【2】他部門
【3】社外

 この中で、最大の難関は「他部門とのコミュニケーション不足」。フロアが分かれているだけで、他部門とは驚くほど「コミュニケーションしにくい」と感じる。誰もが「こちら」と「あちら」に分かれてしまうからだ。2階のクリエイティブ部門は、3階の営業部門からの要望について「3階からの要望だよ」という言い方をしたりする。これでは、日常的なコミュニケーションなど進まない。

 究極的な話をしてしまうと、これを解消するためには1フロアに集まるのがベストだ。

 コクヨでも、これにトライしたことがある。東京の10フロアのメインオフィスを、広々とした1フロアのオフィスに移転したのだ。これによってオフィス内をブラブラ歩くだけで、他部門の人が目に入り、「挨拶しやすい」「話しやすい」が生まれた。

 ちなみにコクヨでは、それ以外の方法としてオフィスフロアの真ん中に大きな穴を開けて「中階段を作る」という方法も行ったことがある(お金のかかる大工事だが……)。

 フロアの端の非常階段では上下階の交流は促進されないが、中階段だとフロアがつながっているような心理効果があった。

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