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森口亮「まるわかり市況分析」

【過去30年のデータから読み解く2025年のS&P500】2~3年おきに下落の傾向も長期的には平均10%超のリターン 中間選挙のある2026年は要注意か

S&P500は12月1週時点で前年比27%以上の上昇を記録(ニューヨーク証券取引所。写真:イメージマート)

S&P500は12月1週時点で前年比27%以上の上昇を記録(ニューヨーク証券取引所。写真:イメージマート)

 2024年、米国株市場は好調に推移し、主要株価指数であるS&P500は、12月の第1週時点で前年比27.68%の上昇を記録している。今後も上昇ペースは続くのか、2025年以降の推移はどうなるのか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんによる、シリーズ「まるわかり市況分析」。森口さんが過去のデータをもとに今後のS&P500の行方について分析する。

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 2024年も残すところあと1ヶ月を切りました。米国株市場では引き続き好調な推移が見られ、主要株価指数であるS&P500は、12月の第1週時点で前年比27.68%の上昇を記録しています。NISAを活用している多くの投資家にとってメジャーな投資先であるS&P500は、来年も上昇するでしょうか。今回は、過去30年間のデータをもとに、その可能性を検証してみたいと思います。

S&P500が2025年に上昇する確率は73.3%

 過去30年間のS&P500の動きを調べたところ、上昇した年は22回、下落した年は8回でした。この結果から、S&P500の勝率は73.3%という高い数値となっています。また、年間平均リターンは10.62%となっています。

 裏を返せば26.7%の確率で下落する年もあったわけですが、長期的に見れば年平均10%を超えるリターンを出しており、そのパフォーマンスの高さがうかがいしれます。

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