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ビジネス

「必ず海外企業の標的に」ホンダとの統合破談で狙われる日産 筆頭候補の鴻海の他にも“買い手”として浮上する大物企業、カギを握る“アクティビストの思惑”とは

自動車メーカー以外が買収を目論む可能性

「これは想像の範囲ですが、鴻海=ルノーとの交渉が流れた場合、半導体大手のNVIDIAや、テスラが買う可能性はゼロではありません。欧米の自動車メーカーも考えられます。自動車産業というのは工場や実験場など巨額の設備投資が必要で、一からそろえるのは難しい。自動車産業に参入したいと考える企業にとって日産の持つ生産能力、販売チャネル、技術者というのは大きな魅力です。自動運転化、電気化が進む中で重要性を増すのが半導体で、NVIDIAが日産に興味を持っていてもおかしくありません」

 日産自動車の時価総額は1.6兆円程度。株価と総資産から割り出されるPBRは0.2倍。割安の判断基準とされる1倍を大きく下回っている。買い手から見れば、少ない資金で工場などの資産を手に入れられることを意味する。

「国内勢で考えられるのは、ソフトバンクグループくらい。逆に言えば、国内の他の自動車メーカーが買うのはあり得ない。ホンダとも決別したことでそれが明白になったと思います」

 ホンダの子会社となることを拒んだ日産だが、他業種も絡んだ新たな買収劇が始まりそうだ。

 マネーポストWEBで公開中の関連記事《【全文公開】カルロス・ゴーン氏独占インタビュー「日産とホンダの破談の原因」「海外逃亡への批判」「新・日産リバイバルプラン」「現経営陣への最後通告」…すべて語った》では、かつて日産を経営危機から救い、その後に金融商品取引法違反で逮捕・起訴されて保釈中にレバノンへと逃亡したゴーン元会長への独占インタビューを掲載している。日産の経営危機の原因や今後の展開の見通し、復活のために何が必要かが語られている。

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