ただし、売買が成立しやすいのは「ブランド」品です。服であればユニクロ、玩具であれば任天堂、家電であれば国産メーカーのように、特定の大企業が作った既製品は、品質が保証され、目安となる小売価格も分かりますから、必然的に売買されやすくなります。
家にあるものが売れると分かったら、次は出品です。載せる写真を一眼レフで撮影する必要はありませんが、ピンボケのものではなく、できるだけ複数の角度から撮ってみましょう。商品説明では品質に関わることはしっかりと書く必要があります。中途半端な情報提供をして、「思っていたのと違った!」と後から低評価を付けられたら、次の取引に影響します。これから長く利用する気があるのであれば、信用第一です。信用がなくなると、安くしても購入してくれる人はいなくなります。
なお、非喫煙者でペットがいないのであれば、プロフィールに書いておきましょう。購入者にとっての安心材料になります。
最後にして最大のポイントが価格設定です。とにかく早く売りたければ相場より少し安い値段に設定し、とにかく高く売りたければ時間をかけることになります。
どのような価格であれば売れやすいかは、同じ商品の直近の取引事例を参考にしましょう。例えば、ユニクロのレディースのダウンであれば3000~4000円で出品されています。秋冬に2500円で出品すれば、1時間以内に購入されるはず。
逆に高く売りたければ、“待つ”ことです。欲しい人が確実にいて、他に出品者が少なければ、時間はかかっても高い値段で売れます。私はメルカリで倉庫に眠っていたロードバイク(市価20万円)を5万円で売ったことがありますが、購入されるまで1か月かかりました。
購入するときは出品者の立場を理解する
では逆に、購入者の立場でお得にネットフリマを活用するにはどうしたらいいでしょうか。コツは、出品者の立場を理解することです。
リアルのフリーマーケットを利用したことがある人なら想像がつきやすいと思いますが、ネットフリマの出品者は基本的に一般人です。自分と同じような普通の人々が、日々の生活の中で、たまたま不用品を出品しています。
では、家庭内で不用品の存在が認識されるのはいつでしょうか。はい、その商品を利用しなくなった時期、不用品を発見した時期です。引っ越しを見据えて2月、3月は出品数が増える傾向にありますし、衣替えの時期に前シーズンの服が多く出品されます。物やサービスはみんなが欲しがる時に高くなるので、良いものを安く購入したいのであれば、「売りたい人が多い時、買いたい人が少ない時に買う」というのが鉄則ですから、出品数が多い時期を狙うことになります。
例えば、ゲームソフトを購入するにしても、そのゲームが発売された直後やクリスマス前にはネットフリマ上での価格も高くなります。子ども服を安く入手したいのであれば、ワンサイズ上の、季節外れの商品を前年に購入するのが正解です。