趣味や特技を生かして始められる「一芸副業」
仲介型プラットフォームサービスを利用する
在宅副業の形態はさまざまあり、何から始めればいいか迷うことだろう。藤木さんは、まずは仲介型プラットフォームのサービスの利用を推奨する。
「『クラウドワークス』や『ランサーズ』などの求人サイトに登録して、作業案件を受けるものです。文章を書くライティングやキャッチコピーを考えるなど、特技を生かせる仕事もあります。ただ、競争も激しく、黙っているだけではなかなか仕事を受けられないことが多く、最初は単価もかなり低めのものが多いです」
物を作るのが得意など、“一芸”を持っている人であれば、国内最大級のハンドメイドマーケット『minne(ミンネ)』がおすすめだ。ハンドメイド作品を売買できるサイトで、開催するイベントは常に多くの来場者が詰めかけ盛況だ。
特技を副業につなげられるサイトはほかにもある。
「『ココナラ』は、イラストが描けるなど個人の特技を登録し、サービスとして販売できます。『写真AC』は登録した写真が使われたら売り上げになります。スマホで写真を撮ってアップするだけなので手軽にできます」(藤木さん・以下同)
特に一芸や得意分野がない人でも手軽にできる副業は少なくない。アンケート調査やモニターが代表的なものだ。『バイトル』などの大手のサイトでも実施しているが、手軽にできるぶん、報酬は1~10円単位と格安。こまめに回答し、継続しなければポイントがたまりにくいのがネックといえる。
ほかにも特殊な技能が必要なく、近年のブームになりつつあるのが、自宅の空きスペースを使って収入を得る副業だ。
「特に人気が高いのは、民泊です。インバウンドを対象にした民泊サイト『Airbnb』は地方物件の人気が高く、異文化コミュニケーションが好きなかたに最適です。自宅の空きスペースを駐車場として貸すマッチングサイト『akippa』や、自宅で荷物を預かる『モノオク』は、月額の報酬が得られます。空き家問題が深刻化する中、“逆転の発想”で儲けられる可能性があるのです」
ただし、在宅副業を募集するアプリやサイトには怪しいものも存在するので要注意。登録を進めるうちに、闇バイトにつながってしまった例もある。
「登録する時点から、根拠の薄い初期費用がかかることをうたうサイトは怪しいと考えてください。アプリのレビューもチェックし、辛辣なコメントが多い場合は注意しましょう」
■後編記事:《【趣味・特技を生かした在宅副業】その分野を極めている必要はない“ちょっとうまい”くらいでも超初心者向けのニーズあり ニッチな需要狙う“スキマ評論家”にも勝機》につづく
※女性セブン2025年4月17日号