これから6月の東京都議選、7月予定の参院選と選挙が続く。自民党も立憲民主も、消費減税か、財政再建かの党内抗争がエスカレートするはずだ。
ニッポンの政治迷走はどこに向かうのか。
自民党財政改革検討本部の本部長代理で「消費税廃止」を唱える積極財政派の西田昌司・参院議員は石破退陣後の自民党総裁選が次の政権の組み合わせを決める天王山になると語る。
「自民党内で財政をめぐる組織は一本化したが、財政再建か積極財政かの議論は決着していない。石破総理の退陣後に総裁選が行なわれれば、財政再建派の候補と積極財政派の候補の争いになる。積極派の総裁が誕生すれば玉木首班の連立政権、再建派が総裁になれば野田立憲との大連立が想定される」
この国の政治も国民も大きな岐路に立っている。
■前編記事:《【ポスト石破はどうなるか】玉木“減税政権”誕生阻止に動く財務省ら“増税マフィア” 自民党内でも麻生元首相が主導する財政再建派の巻き返しで“減税論封じ”へ》から読む
※週刊ポスト2025年5月9・16日号