2000年以降の暴落の歴史
2000年以降で私が経験した主な暴落と下落相場を別掲図にまとめています。25年間で12回、約2年に1回○○ショックと呼ばれるような暴落や下落相場があったことになります。
次にリーマンショックやコロナショック級の暴落が来た時に、FRB(連邦準備制度理事会/米国の中央銀行制度の最高意思決定機関)はどうしますか? 金利を0近辺まで下げる可能性が高いでしょう。
そうなると日米の金利差はなくなり、為替は購買力平価に近づいていくと予想されます。
将来、S&P500が30%下落して、為替が30%円高に振れればS&P500の円建て価格はあっという間に半値です。先ほど述べたようにS&P500がフェアバリューと言われるPER15倍に水準訂正されると約37.5%の下落、為替が購買力平価により決定されるレートに収束すると41%の円高(執筆時点 2024/11/1の為替レート1米ドル=約153円を基準としています)、これを合わせると円建てでは約63%の下落です。
これはリーマンショック時の日経平均以上の下落率です。リーマンショックで多くの個人投資家が退場したことからも、これほどの下落に耐えられる個人投資家はわずかでしょう。S&P500の積み立て投資を今後も長期で行っていくなら、このようなリスクは頭の中に入れておかねばなりません。
インデックス投資は優れた投資手法ですが、私の手法はインデックス投資ではなく「日本の個別株投資」です。では、私がなぜ個別株投資を行い、皆さんにもおすすめするのかというと、私の個別株投資手法であれば「高い確率で市場平均に勝つ」ことをデータ的に示すことが可能だからです。
※ヘム・著『「増配」株投資 年1,075万円もらう資産3.7億円の投資家が教える!』を元に一部抜粋して再構成。なおトランプ関税に振り回される今の株式市場でヘム氏が注目する具体的な個別銘柄については、関連記事の最新インタビュー『《億り人が選ぶトランプ関税の影響を受けにくい5銘柄》資産4億円超のヘムさんが厳選した東証スタンダード上場のお宝株、内需で稼ぐ小型割安株を狙い撃ち!』にて、紹介している。
【PROFILE】
ヘム/京都大学卒業後、総合商社に入社。社会人1年目より投資を始め投資歴は27年になる。30歳で脱サラをして起業。現在も2社を経営する投資家兼会社経営者。392銘柄保有中、投資時価4.1億円(2025年3月31日時点)。個別銘柄分析&ポートフォリオ構成銘柄&成績をXで公開したところ、アカウント開設後、1年半でフォロワーが3万人突破。データを重視した投資手法で、その再現性の高さから、投資初心者から玄人まで幅広い支持を得ている。最新刊は『「増配」株投資 年1,075万円もらう資産3.7億円の投資家が教える!』(KADOKAWA)。