「増配銘柄」の魅力を億り人投資家ヘム氏が力説(写真:イメージマート)
株を保有しているだけで定期的にもらえる「配当金」。個人投資家のあいだでも配当投資の人気は高いが、その魅力はどのようなものだろうか。現在は4億円超の資産を築いている投資家兼会社経営者のヘム氏の著書『「増配」株投資 年1,075万円もらう資産3.7億円の投資家が教える!』(KADOKAWA)より、一部抜粋・再構成。「増配銘柄」を長期保有した場合の試算を踏まえて、配当投資の絶大な効果を解説する。
配当ライフも夢じゃない
仮にポートフォリオ全体で年間10%の増配率を維持できた場合の受取配当がどのようになるかも見てみましょう。
【前提条件】
・投資元本350万円でスタート
・現在のポートフォリオの平均配当利回りは3.0%
・平均増配率10%を維持
上記の前提条件では1年後の受取配当金額は350万円の3%である10万5000円から税金20%(正確には20.315%ですがここでは簡易的に20%としています)を引いた8万4000円です。
それが翌年からポートフォリオの(保有銘柄全体での)平均増配率が10%になると、受取配当金額は以下のように増えていきます。
平均増配率10%を維持した場合の受取配当金額の推移(投資元本350 万円でスタート、現在のポートフォリオの平均配当利回りは3. 0%)
10年後には約20万円、20年後には約51万円、30年後には約133万円、40年後には約346万円になります。
嘘みたいな話ですが本当の話です。年間増配率10%に複利の力が合わさると凄いパワーになるのです。
実際のところ、受取配当を増やすエンジンは増配だけではありません。増配を含めて以下の3つのエンジンがあります。
【1】資金投入により株式購入
【2】配当再投資(受け取った配当金で新たに株を買うこと)
【3】増配
この3つのエンジンが合わさるとどれだけの力になるかを見ていきましょう。