増税マフィアの中核(政界再編相関図の一部。全体図は本文内【政界再編相関図】へのリンクをクリック)
元財務官僚の高橋洋一・嘉悦大学教授が指摘する。
「財務省は消費税率を引き上げるチャンスを狙っている。野田氏の1年限定の食品税率ゼロという提案は、“1年後に必ず税率引き上げの議論を行なう”ということ。財務省はそれを増税議論のきっかけにするつもりです。1年後に食品税率を8%に戻すのがホップ、さらに議論の過程で、社会保障改革とセットで消費税率全体を12%やそれ以上にステップ、ジャンプと引き上げていくレールを敷かせる。それが財務省のやり方です。
当然、税率を上げる際は強い抵抗があるから、少数政権には無理。そこで参院選後に自民、公明と立憲民主の大連立で政権基盤を安定させたうえで、いったん“食品税率ゼロ”をやらせて、1年後の税率見直し議論の際に大連立の数の力で増税にもっていく。財務省も本音は減税などやりたくないが、政治状況としてやらざるを得ないなら“減税を逆手に取って増税のテコにしよう”というわけです」
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※週刊ポスト2025年5月23日号