年齢差が開いていると余計そう見られる
10代の高校生・セイラさん(仮名)は、父親が40歳の時に生まれ、溺愛されて育ってきた。小さい頃から父親にベッタリで、父親が60歳目前になった今も当たり前のように2人で出かけるが、「よくパパ活に間違われ、父のほうが気にしている」と話す。
「パパとはめっちゃ仲良しで、学校帰りに待ち合わせてご飯を食べたり服を買ってもらったりします。ただ最近パパが“パパ活”を疑われたようです。パパいわく、パッと見の年齢差が結構開いていることと、私が制服姿なこともあって、パパ活だと思われるのではないかと。最近『外ではパパって呼ばないで、“お父さん”って呼んだ方がいい』と忠告されました」
セイラさんはヒナさん同様、「家族と出かけているだけなのに、パパ活と間違われないようにしないといけないのはおかしい」と言う。
ばっちりメイクしてミニスカートだと誤解を招く?
娘を持つ父親はどう思っているのだろうか。都内在住で高校3年生と20代の社会人の娘を持つ建設会社勤務の50代男性・ケイスケさん(仮名)は、心掛けていることがある。
「上の娘が『一度カウンターのお寿司を食べてみたい』と言うので、一緒に食べに行ったんです。そうしたら、カウンターでは他のお客さんからの視線や、ひそひそ話をされている雰囲気を感じて……。あとから、娘に『パパ活と思われたんじゃない?』と笑われました」
なぜ「パパ活」と思われたのか。
「娘は見た目がちょっとギャルというか、派手なんですよね。親子で歩くなら、娘側は普段着というか、ラフな格好でいることが普通なのに、ばっちりメイクしてミニスカートを履いていたりすると、パパ活と思われるのでは……というのが、私の見立てです。ただそれは心外なので、周囲から変な空気を感じたら、父親であることがわかるように、大きめの声でわざわざ家族の話をしたりします(笑)」
パパ活という言葉が普及すると同時に、仲が良い父親と娘が気を遣う機会も増えているようだ。