まとめ ポイントは、「価格の分散」と「継続性」
今回の検証で見えてきたのは、この期間の相場環境においては「積立頻度を上げるほど、リターンが安定しやすくなる」という傾向でした。特にレンジ内での変動の大きな相場環境では、毎日積立が有利になる場面も多く見られます。
とはいえ、必ずしも「毎日積立が正解」というわけではありません。毎週積立でも十分に効果はあり、証券会社の設定や管理のしやすさを考慮すれば、「続けやすい方法を選ぶ」ことが最優先です。
ポイントは、「取得価格の分散」と「継続性」。忙しい人は毎月でもOKですが、もし今「毎月1日」など固定日だけで買っているなら、少しだけ分散する工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか。
新NISAでも「毎日積立」に対応した証券会社が増えています。積立方法を見直す良いタイミングかもしれません。
【プロフィール】
森口亮(もりぐち・まこと)/個人投資家、投資系YouTuber。1983年、埼玉県生まれ。元美容師。「Excelで決算数値を管理して、有望な成長株を中・長期的に狙う」という手法で資産を10倍に。その後も着実に資産を増やしている。著書に『1日5分の分析から月13万円を稼ぐExcel株投資』(KADOKAWA)がある。YouTube「毎日チャート分析ちゃんねる」やnote(https://note.com/morip)を日々更新中。