偏差値37から早稲田大学に入学したびーやま氏(左)
――親の学歴コンプレックスが子供に向けられがちだという問題点もありそうですが。
ふーみん:僕はそれは、一種の「愛」だとは思っていて。今、日本って結構ピンチじゃないですか。昔は高度成長期とかバブルとか、景気の良い時代があったけど、これからの子供はボーっと生きてたら、多分生きていけなくなると思うんですよ。
だから、心配する親ならではの愛情で、勉強しておいてほしいという気持ちはわかります。芸能界でも、子供に受験させる親は多いですよね。特に芸能界は運の要素も強いので、学歴があったほうが食いっぱぐれる確率も少なくなる。成功に賭けるよりも失敗してほしくないという気持ちが勝つんじゃないでしょうか。
ただし、口に出して言わないまでも、“自分が学歴低いから、子供には勉強させたい”だと、主語が親になってるんで、本当の愛は伝わんないですよね。
――誰のために中学受験をさせるのか、ということですね。
ふーみん:受験に成功するケースは、大体親子関係が良好です。家で他愛もない会話をしてる子が伸びやすい。そういう家では、子供もきちんと親の愛情を感じられるんだろうと思います。
びーやま:自信がなかったり、笑顔が不自然な子ほど、親御さんがかなり厳しいことがほとんどです。
親は最終的に子供に学歴が高くなってほしいわけじゃなくて、幸せになってほしいわけです。学歴はあくまでも手段であって、目的ではない。それを間違えずに、中学受験は選択肢の一つとして捉えることが重要だと思いますね。