早稲田大学教育学部卒業の「びーやま」氏(左)と、京都大学経済学部中退の「高田ふーみん」氏(右)
売り手市場といわれるなか、年々早まる就活の開始時期。背景の一つには、“大学全入時代”ならではの就活事情がある。大卒が当たり前ともなると「学歴フィルター」がますますシビアになり、企業側にも優秀な学生を早い段階で囲い込みたいという思惑が出てくるだろう。
いったい就活で、学歴はどれほど重要なのか。今年、きれいごと・忖度一切なしで「大学受験の真実」について明かした『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』(ダイヤモンド社)を上梓した、チャンネル登録者数 63.4万の2人組受験系YouTuber『wakatte.TV』の「びーやま」氏と、“学歴モンスター”キャラで日本の学歴社会を皮肉る発言が人気の相方「高田ふーみん」氏に、就活における学歴の意義について、話を聞いた。(シリーズ第1回)
「学歴フィルター」は、何を見られているのか
――ずばり、就活における学歴は、何を見られているのでしょう。
びーやま:就活って、絶対学歴フィルターが存在するんですよね。
で、僕はそのフィルターが3つに分かれるかなと思っていて、1部リーグが学歴フィルターの影響を受けないような大学群。旧帝大(東京大学、京都大学、名古屋大学、東北大学、北海道大学、大阪大学、九州大学)、一橋大学、東京科学大学、早慶などです。
2部リーグはMARCHや関関同立、地方国公立など。3部リーグは日東駒専といった感じです。シビアな話ですが、結局、企業が暗に1部リーグ、2部リーグ、3部リーグと分けて認識しているんですよね。
ふーみん:僕らが学生に話を聞いていると、1部リーグの人が面接会場で会う学生は結局1部リーグの人たちばかり。つまり、大学名だけで書類で落とされている現実があるということです。