あえて「日曜のオフィス街」を狙って行くパターンも
都内の名門私立大学で教壇に立つYさん(40代/男性)は、休日のオフィス街を上手に活用している。
「我々の仕事は平日は授業があるので、同業者が集うのは日曜か祭日。学会や研究会の後に軽く飲もうという時、年配の教授は人混みを嫌がるので、人が少ないオフィス街の店を選ぶようにしています。新橋や神田、御茶ノ水あたりなら帰りも便利ですし、店を取るのもさほど苦労しません。休日なら酔っ払って大声で話すサラリーマンもいませんし、概ね好評です」
東京・神田で働くMさん(30代/女性)は、行きつけのカフェが日曜も店を開けていることを知り、わざわざ日曜出勤するようになったという。
「その店は普段、行列が出来るような店で、平日だとノンビリするのは申し訳ない雰囲気なんです。ただ、土日は比較的空いていて、気兼ねなく長居が出来るので、なかばカフェに行くのが目的で休日出勤しています。マスターによれば、『休日出勤のビジネスマンだけでなく、皇居の周りを走る人も結構店に来てくれる』とかで、土日営業でも十分採算が取れているようです。確かに丸の内あたりって日曜は本当に閑散としていますから、わざわざ神田まで足を伸ばす人も多いのでしょう」
人通りが無いのに店を開けるのは大きなギャンブルだが、需要を見極められるなら開ける価値十分あるようだ。