ヨネックスレディスで優勝した高野愛姫プロ
令和のコメ騒動の影響で、スポーツ大会での優勝の副賞の注目が集まっている。女子プロゴルフの『ヨネックスレディス』(6月8日最終日=新潟・ヨネックスCC)で優勝した高野愛姫プロが、副賞の新潟産コシヒカリ6俵を手にしたことが写真入りで大きく報じられた。この大会では300万円超とされるトヨタ・カローラクロスも副賞で贈られたが、大きく取り上げられたのはコシヒカリだった。
大相撲の5月場所でも、優勝した大の里に数々のトロフィーや副賞が授与されたなかで会場が最も盛り上がったのが、福島県知事賞の表彰。JAグループ福島提供として同県産の米『天のつぶ』1トンが副賞として贈られると、大歓声が上がった。広告代理店関係者が言う。
「1俵は60キロなので大相撲の副賞は16.5俵分。女子プロゴルフの副賞の2.5倍以上となるが、相撲部屋は世間と消費量がまったく違う。相撲部屋では1日に炊くコメの量は10升(15キロ)とされ、1か月で450キロを消費する。1トンのコメでも単純計算で2か月分となる。
一方、一般家庭では1日3合(450グラム)食べるとして、6俵(360キロ)は約2年分という計算になります。備蓄米放出などで少し値が下がってきたとはいえ、全国のスーパー店頭の平均価格は4223円(5月26日~6月1日)。6俵なら30万円超の価値になります」