銘柄を売る時の「4つのパターン」
吟味して選んだ銘柄を売るタイミングについては、何かルールを設けているのだろうか。
「固定のルールがあるわけではなく、銘柄ごとにケースバイケースです。とはいえ、大きく分けると4つのパターンがあります。1つめが、自分が想定した一定の時価総額を超えた場合。もう1つ、自分が考えていたよりも業績が伸びなかった時も売ります。
そして、短期で上がりすぎた場合も売ります。これは、投資の世界では投資家とギャンブラーが同じフィールドでプレイしているから。短い時間軸で上がりすぎる場合、投資家だけでなくギャンブラーも増えてしまった状態です。ギャンブラーは楽をして短期間で儲けようという発想のため、一気に入ってきて一気に抜けます。つまり彼らが急に参入してくると、短期間で跳ね上がり、その分短期間で下がるリスクが増す。そういう場合は売る可能性があります。最後に1つ、その会社自体は魅力的だとしても、より面白い伸びしろが期待できる投資先が見つかった場合、現金化をして移すこともあります」
遠藤氏は、「遠回りのように見えても、自分でコツコツ勉強していくことが、投資で成功する一番の近道です」と説く。
徹底的に調べ、吟味した銘柄にまとまった資金を投入して結果を出してきた遠藤氏。まだまだ不安定な相場環境だが、だからこそキラリと光る、伸びしろの期待できる銘柄のリサーチを継続することが大事だという。関連記事『《小型株投資の達人・遠藤洋さんの「大化け期待株」6選》M&A仲介、不動産コンサル、人材派遣ほか「大きな伸びしろ」が期待できる理由を詳細解説』で具体的に紹介している。
【PROFILE】
遠藤 洋(えんどう・ひろし)/1987年埼玉県生まれ。東京理科大学理工学部を卒業後、ベンチャー企業を経て26歳のときに投資で得た資金を元手に独立。本質的な価値を見極め「1年以内に株価3倍以上になる小型株」へ集中投資するスタイルで、最大年間利回り+600%、1銘柄の最大投資益+1760%を達成。短期トレードではなく、本質的な価値を見極め「半年で株価3倍を目指せる小型株」に集中投資するスタイル。『プレジデント』や『経済界』『週刊ダイヤモンド』などメディア出演多数。