新幹線の連結器はどこにある?
連結器は、先述した棒連結器などを除けば、基本的にすべての車両の前後にあります。ただし、外見ではそれがあることに気づかない車両もあります。その代表例が新幹線の車両(新幹線電車)です。
新幹線電車では、先頭車の先頭部に「ノーズカバー」があります。連結器はその内部にあるので、基本的には外から見えません。
秋田新幹線(左)の列車と東北新幹線の列車の併結運転。東京駅にて筆者撮影
ただし、東北新幹線では、2つの編成がつながって(併結して)走ることがあります。このため、一部の新幹線電車では「ノーズカバー」が開き、連結器が外から見えることがあります。また、東北新幹線の福島駅や盛岡駅などでは、2つの編成の切り離し・連結(分割・併合)を行う様子を見ることができます。
【プロフィール】
川辺謙一(かわべ・けんいち)/交通技術ライター。1970年生まれ。東北大学工学部卒、東北大学大学院工学研究科修了。化学メーカーの工場・研究所勤務をへて独立。技術系出身の経歴と、絵や図を描く技能を生かし、高度化した技術を一般向けにわかりやすく翻訳・解説。著書多数。「川辺謙一ウェブサイト」も随時更新。