*13:47JST 米国株見通し:下げ渋りか、今後の政策方針を見極め
(13時30分現在)
S&P500先物 6,265.75(-6.25)
ナスダック100先物 22,871.75(-25.00)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は418ドル安。米長期金利は底堅く、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。
8日の主要3指数はまちまち。ナスダックとS&Pはおおむね前日終値付近でもみ合い、序盤から軟調地合いのダウは165ドル安の44240ドルと続落で取引を終えた。トランプ政権の高関税政策は対象品目が拡大したほか、相互関税に新税率発動が加わり、より不透明感が深まった。また、連邦準備制度理事会(FRB)の7月利下げ観測は後退し、全般的に売られやすい地合いに。ただ、長期金利の上昇は抑制され、ハイテク買いが相場を支えた。
本日は下げ渋りか。引き続きトランプ政権の高関税政策による先行きの不透明感で、積極的に買いづらい。一方、今晩公表される6月連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が注目される。パウエルFRB議長は早期の追加利下げに慎重な姿勢を維持するものの、一部の当局者は6月時点で緩和的な政策方針に傾いていたとみられる。議事要旨のトーンが想定よりもハト派的なら経済指標の内容によっては今後の政策決定に反映されるとの思惑から、下げは抑制されるとみる。
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