目標は「短期」「中期」「長期」で分ける
「まず渡辺さんは、『トレースアクションシート』というものを作ってくれました。これは直訳の通り『マネして行動する表』です。最終的な目標までの時間軸を『短期』『中期』『長期』の3つに分けて、それぞれに節約項目や投資手法などが具体的に書き込まれていました。私は当時の自己資金およそ450万円の全額を、投資信託や株式に振り向けました」
その結果、1年ほどで資産は900万円になったといい、「もうホテルマンを辞めてもいいかもと思ったほどです(笑)」と振り返る。その後、渡辺さんのアドバイスで不動産投資へ軸足を移す。27歳で最初の物件を取得して以降、都内を中心に買い増し、現在、10件の不動産を保有しているという。
「投資物件はすべて銀行ローンで購入しています。徐々にキャッシュフローが安定してきたので、繰り上げ返済で完済した物件も5件以上あり、年間の家賃収入は1000万円近くになっています。それでもホテルを辞めないのは、この仕事が好きだからです」
現在は、かつての自分のように投資を始めたいと思う人を支援するために、LINE登録などを通じて無料で投資情報を発信している。「感情に左右されず、堅実に分散し、放っておくこと」を信条にしているというまっつんさんは、米国株に注目しているという。関連記事『《資産3億円のまっつんさんが厳選!日米の高配当株6銘柄》生活に根ざした商品のブランド力、世界各国の顧客基盤が評価される業績安定・長期保有向きの王道銘柄を選定』では、まっつんさんが最新の注目銘柄について詳しく語っている。
【プロフィール】
まっつん/1979年生まれ、佐賀県出身。1999年に都内の某ホテルに就職。2004年頃から株式投資を開始。2006年には東京都足立区の投資用ワンルームマンションを購入し、不動産投資にも力を入れる。2014年には資産が1億円を突破。ほとんどの投資は「ほったらかし」でよいものしか持たないのが信条。目下の目標は早期リタイア。近著に『億り人まっつんの資産増強計画!!』(ダイヤモンド社)がある。
取材・文/小野雅彦