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投資

「のんびり投資」を実践する元証券アナリスト・さかえだいくこさんが銘柄選定の極意を教える その企業の「前向きな将来像」「そこに至るストーリー」が大事と説く

納得して選んだ銘柄なら、うまくいかなくても後悔は少ない?(イメージ)

納得して選んだ銘柄なら、うまくいかなくても後悔は少ない?(イメージ)

 様々な情報を前にして、どの銘柄に投資すればいいのかわからないという人は少なくない。そうした人に、元証券アナリストのさかえだいくこさんは、企業の「前向きな将来像」と、そこに至るまでの「ストーリー」を思い描くことが大事だと説く。

 49歳でFIREし、現在は東北地方の大学で教鞭に立つさかえださんの新刊『2倍株・3倍株がぽこぽこ生まれる のんびり日本株投資』(すばる舎)より、一部抜粋・再構成して紹介する。

コツコツ買い続けている銘柄

 投資先候補である大型株の100社、それぞれがどんな事業を営んでいる企業なのかがざっくりとわかったら、次に「やるべき」ことは、実際にお金を投じる銘柄(会社)を選ぶことです。大事な選択になりますから、えいや!と直感で決めるのではなく、さまざまな視点から吟味して「この会社なら」と思える投資先を決めることが大切です。自分なりに納得ができていれば、仮に投資がうまくいかずに損をしてしまったときでも、自己嫌悪や後悔にさいなまれることが少なくなります。また経験的にも、やはりしっかり吟味して選んだ会社に投資したほうが、投資の勝率は上がるものです。

 さて、ある会社に投資するかどうかを見極める際、私が特に重視しているのは、その企業の「前向きな将来像」や、そこに至るまでの「ストーリー」を自分のなかで思い描けるかどうかです。「経営者でもなく、ただの個人投資家なのに将来像を描くの?なんでそんなことを?」と思うかもしれませんが、これは大事なことです。

 とはいえ、大げさに感じる必要もありません。ひとつ例を挙げましょう。私のポートフォリオのなかに、ショーボンドホールディングス(東証プライム・1414)という会社があります。残念ながら、本書執筆時点では高いリターンになっているわけではありませんし、時価総額が2500億円程度の中型株で、みなさんにお勧めしてきた「大型株に絞る」という自身の投資ポリシーからも、いきなり外れてしまっています。

 それでも私は、ここ数年、この銘柄をコツコツと買い続けています。それは「同社の前向きな将来像や、そこに至るまでのストーリー」を自分のなかに思い描けているからです。ショーボンドホールディングスが営むのは、「社会インフラの補修・補強」事業です。「コンクリート構造物のメンテナンス企業」として、橋を中心に道路・トンネル・鉄道・港湾・上下水道などの公共・民間インフラの保守工事を営んでいます。コンクリート建造物の補修・補強工事では国内最大手で、橋梁のメンテナンスでも国内トップの会社です。

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