今週のドル円はどう動く?
投資情報会社・フィスコが7月28日~8月1日のドル円相場の見通しを解説する。
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今週のドル円は底堅い値動きか。米連邦準備制度理事会(FRB)と日本銀行は政策金利据え置きの公算で、ドル買い・円売りに振れやすい。また、米国経済が成長軌道に戻れば、ドル買いの支援要因となる。米FRBは7月29-30日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、政策金利の据え置きを決定する見通し。米トランプ政権から利下げ圧力が強まるなか、緩和的政策に慎重な姿勢を示すとみられ、ドル買いに振れやすい。
一方、日銀は同30-31日の金融政策決定会合で、追加利上げを見送ると予想される。日米貿易合意で不確実性の払拭により利上げの観測も広がるものの、参院選で野党が勢力を強めており、日銀は引き締めに消極的とみられる。その際には円売り材料に。
米国経済の動向も注視される。7月30日発表の4-6月期国内総生産(GDP)は前期比年率+2.5%と、前回-0.5%から大幅改善が予想される。テクニカル・リセッションは回避され、回復を好感したドル買いに振れやすい。また、コアPCE価格指数も前年比、前月比のいずれも上昇が想定され、インフレ圧力の思惑で米長期金利の上昇を背景にドル買いが入りやすい地合いとなりそうだ。株高による円売りもドルを支える。
【FOMC】(7月29-30日開催予定)
FRBは7月29-30日FOMCを開催し、政策金利の据え置きの見通し。市場ではすでに織り込み済みで、ドル買い地合いも上昇は限定的とみられる。
【米4-6月期GDP速報値】(7月30日発表予定)
7月30日発表の米4-6月期GDP速報値は前期比年率+2.5%と強い内容が予想される。プラス転換も好感され、ドル買い要因となる。