家庭での卵の正しい保存方法とは?
良質のたんぱく質や複数のビタミン・ミネラルを含むなど栄養価が高く、日々の食卓に欠かせない「卵」。卵は常温保存ができる食品とされているが、卵に限らず昨今の猛暑で、「常温保存」可能な食品が本当に“これまでの常識”でいいのか、不安になる人も多いのではないだろうか。そもそも、常温とは何度なのか、そして正しい保存方法とはいったい――。この暑さだからこそ、改めて確認したい「卵の保存方法」について、一般社団法人日本卵業協会に話を聞いた。
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卵が常温保存可能な理由
まず、なぜ卵は「常温保存」できるとされているのか。
「卵はもともと親鳥に温められてひよこになるように“設計”されています。鶏の体温は41度前後といわれていますので、その温度で21日温めても腐らないということです。このため、卵を常温においても大丈夫だとは言われています。
また、もともと鶏卵内にはほとんど微生物が存在しないため、微生物が繁殖する温度帯においても腐らずに食べることができるということです」(一般社団法人日本卵業協会担当者、以下「」内同)
では、そもそも常温とは「何度から何度まで」を指すものなのか。厚生労働省は「常温」を「夏期において外気温を超えない温度」 と定めており、多くの一般家庭では「常識保存」=“冷蔵庫に入れないで室内に保存”という解釈がされていることだろう。なお同協会担当者によれば「はっきり決まっているわけではありませんが、通常は15度~30度ぐらいの温度帯を常温と言われています」とのこと。