旬のテーマには要注意
まだまだ波乱含みとはいえ、上昇が望める相場でより大きなリターンを目指すには、どのようなテーマに注目すればいいのか。
「私自身、割安で成長性のある高配当株を常に注目してきましたが、より大きなリターンを望むなら、そこに『TOB(株式公開買い付け)』や『アクティビスト(物言う株主)』というキーワードを加えたいと考えています。親子上場解消などに伴ってTOBは活発化しており、TOBが実施されれば高値で買い取ってもらえる可能性が高まります。これは大きな注目テーマだと考えています。
一方で気をつけたいのが、“旬”とされるテーマです。たとえば『宇宙』とか『量子コンピュータ』、あるいは『バイオ』などは旬のテーマとされますが、実際に収益につながるのは先の話であって、いま慌てて手を出さなくてもいい。旬のテーマとはいえ、実際に収益につながるのか、それが見えてからでも遅くないと思います」
相場で楽観的な見方が広まりつつある現状だからこそ、しっかりとした銘柄を選ぶ眼が問われてくるというのだ。
なのなのさんがいま注目している具体的な銘柄については、関連記事『《赤字から資産2億円超へ!なのなのさんが厳選した4銘柄》TOBがあれば大幅上昇期待、実現しなくても高配当収入で「安心して保有できる」と解説』で詳しく解説していく。
【プロフィール】
なのなの/兼業投資家。大学時代から投資歴20年以上。当初6年間は赤字だったが、高配当株をメインとした2008年以降は17年連続で黒字。2021年に1億円達成し、現在の保有資産は2億円超。著書に『月41万円の“不労所得”をもらう億リーマンが教える「爆配当」株投資』(KADOKAWA)。