年末にかけて上昇基調を予想するなか、注目すべきセクターは何か。
「消去法で考えると、やはり税率が下がったとはいえ、『外需』関連は関税の影響という不確定要因があるので、その影響を受けにくい『内需』をメインに考えたほうがいいでしょう。なかでも衣料品などの『小売』関連が安全かなと見ています。デフレ下で競争力の低い小売業は落ち込みましたが、いまはインフレ下。物価高で価格転嫁して値上げしても売り上げが落ちないような競争力の高い小売関連は要注目といえるでしょう。
たとえば、衣料・生活雑貨などが人気の『無印良品』を展開する良品計画(東証プライム・7453)は、7月11日に今期(2025年8月期)決算予想を上方修正したように絶好調で、株価も右肩上がりとなっています。さすがに、この株価水準では手を出しづらいですが、このような競争力のある内需の小売関連に目を向けるといいのではないでしょうか。
やはりインフレ下でも価格転嫁して値上げのできる競争力を持つ会社であれば、売り上げが伸びて利益も伸びていくので、株価も自然に上がっていくことが期待できます」
今後予想される上昇相場を見越して、弐億貯男さんがいま注目している具体的な銘柄については、関連記事『《元手250万円→資産3億円の弐億貯男さんが厳選した5銘柄》来期の大幅増収増益を見込めんで「今がまさに買い時!」と大注目 10万円以下で買える割安小型成長株も』で詳しく解説していく。
【プロフィール】
弐億貯男/サラリーマン投資家。株式投資で生涯賃金2億円を貯めることを決意し、2003年8月に投資元本250万円からスタート。割安成長株の中長期投資で年率30%を上回るリターンを続け、2019年には資産2億円を達成。今後も年率10%を目標に、2029年に5億円達成を目指す。著書は『10万円から始める!割安成長株で2億円』『割安成長株で2億円 実践テクニック100』(いずれもダイヤモンド社刊)。X(弐億貯男@2okutameo)、ブログ「サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。」も注目を集めている。