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《一歩間違えると骨肉の争い…》“争族”を避けるために何ができるか?解決策のひとつが「生命保険の活用」、遺言書でトラブルを招かないよう注意

生命保険を相続に活用する手も(写真:イメージマート)

生命保険を相続に活用する手も(写真:イメージマート)

 人生100年時代は「老後」が長い。定年後の選択を間違えると、その後何十年にもわたって苦しい生活が続く一方、正しい決断をすれば充実の後半生が待っている。そして自分の死後に残された家族のことも考えたい。相続を争族にしないためにはどうすればよいか──。

遺産は誰に何を残すか

 一歩間違えると骨肉の争いが待っているのが相続だ。税理士の相原仲一郎氏が言う。

「経験上、相続で揉めやすいのは遺産の多くが自宅のケース。家を売却しないと平等に遺産を分配できず、親と同居する兄と別に住む弟などの間でトラブルが起きがちです」

 相原氏によれば、こうした場合に解決策のひとつとなるのが「生命保険の活用」だという。

「生命保険を弟への遺産として充てるのです。自宅を長男に譲るなら保険金の受け取りを次男にしておけば円満な相続になりやすい。ただしその際は生前にその旨を説明し、遺言書にも書き残すことが必要です。生命保険は法定相続人1人500万円の相続税非課税枠があります」

 他方、この遺言書がトラブルを招くこともある。

「最低限の取り分である遺留分を無視した遺言書は必ず揉めるので、『付言』として遺産分割の理由を記しておくと納得するケースが多い。また『兄弟仲良く分けなさい』といった曖昧な記述も“争族”を招くので要注意。必ず誰に何を残すか明記しましょう」(相原氏)

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 マネーポストWEBの関連記事《【終活で揉めない作法】「墓じまいでトラブル」「家族葬に親族がクレーム」「相続のトラブルは生命保険の活用で回避」…専門家が教える“最適解”》では、墓じまいや葬儀など、終活において注意すべき点について詳細に解説している。

※週刊ポスト2025年8月15・22日号

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