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ライフ

「旅費高騰だけが理由じゃない」旅行が億劫になった人たちの本音 「どこに行っても外国人だらけ…」「YouTubeで疑似体験すれば満足」「名物料理は東京で食べられる」

旅行費高騰でYouTubeでも満足

 東京都在住の会社員・Cさん(30代女性)が旅行をしなくなった大きな理由は「お金がかかる」こと。しかし、それとは別の理由もあるという。

「いろいろ値上がり過ぎていて、今は新幹線や飛行機の移動費やホテル代、現地での飲食代も考えると、北海道、沖縄に行くとしたら2泊3日で10万円ぐらいの覚悟になってしまう。高いなあと考えているうちに、年々旅行に行く気力がなくなってきました。今となっては、SNSやYouTubeで旅行した人の画像や動画を見るだけで満足します」

 Cさんは、「自分の目で見ることにあまり興味がなくなってきた」と意識の変化を明かす。

「実は数年前、友人と一緒に北海道旅行に行ったのですが、その準備で色々と調べました。InstagramやYouTubeで綺麗な場所や面白そうな観光地をピックアップして計画を練ったものの、いざ現地に行くと、特に感動もなかったんです。なんなら誰かの撮影した写真や動画の方が綺麗。北海道料理を食べるぐらいが楽しみですが、今は東京で全国の名産品が手に入るし、ほとんどの料理が食べられる。景色や飲食目当ての旅行はいらないなと思ったら、本気で旅行に足が遠のくようになりました」(Cさん)

 埼玉在住の会社員・Dさん(40代男性)は「よほどの施設じゃないと興味をそそられなくなった」と言う。

「たとえば大阪のUSJのように、そこでしか体験できないものがある施設なら行ってみたいと思う気持ちはありますが、それ以外の見るだけのような観光名所は別にいいかな……。 旅行って、行けば何らか得るものがあるかなとは思うんですけど、高いとか暑い、人が多いとか考えていると憂鬱になってしまう。だから、YouTuberの旅動画なんかは見るのも好きですよ。しかももはや行った気持ちになれる。擬似旅行を味わわせてくれるので、よっぽど自分が体で感じないとわからないもの以外、行かなくてもいいような気持ちになるんですよね」(Dさん)

 せっかくの旅先で窮屈な思いをしたくないところへ、SNSによって観光が“簡略化”されてきていることも“日本人の旅行離れ”に拍車をかけているのかもしれない。

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