女性株長者たちの錚々たる顔ぶれ(左から南場智子氏/共同通信社、申真衣氏/インスタグラムより)
近年は女性起業家の台頭や企業の役員登用が進み、高額な役員報酬を受け取ったり、大きな時価総額の株式を保有したりする「女性大富豪」も増えてきた。
本誌『週刊ポスト』は企業価値検索サービス「Ullet(ユーレット)」協力のもと、有価証券報告書の記載などをもとに、保有株の時価総額が100億円以上の女性を調べた。
1位は半導体企業・レーザーテックの保有株時価総額が約1240億円の前田せつ子氏。同社株を上場当時から長年所有するが、兜町では謎の女性株長者として知られ、「創業家の内山家の親族とみられる」(経済部記者)とされてきた(同社は取材に親族かどうか「回答できない」とした)。その他、注目の顔ぶれを見てみよう。
「モデル」との二刀流
4位はDeNA創業者の南場智子氏。“給料”である役員報酬は1億円に満たないが、創業者として保有する資産は811億円にのぼる。南場氏は米大手コンサル・マッキンゼー出身。元部下の星良孝氏(ステラ・メディックス代表)はこう語る。
「葉山の別荘に社員を招くなどいつも部下を気にかける方です。社員の飲み会にもフラッといらしたことがありました。『人の固定化は最大の悪』と唱えていましたが、社員を積極的にサポートする仕組み作りなど、とにかく後輩思いの方です」