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「当人は無自覚かもしれないけど…」映画館の“マナー違反”どこまで許容できるかの線引き 「靴を脱いで体操座り」「バッグの中でスマホいじり」…同行者からは不満の声も

映画の本編上映前でおなじみの「NO MORE 映画泥棒!」(「映画館に行こう!」公式サイトより)

映画の本編上映前でおなじみの「NO MORE 映画泥棒!」(「映画館に行こう!」公式サイトより)

周囲に迷惑をかけないように?バッグの中でスマホいじり

 都内の大学に通う男性・Bさん(10代)は、上映中の恋人の振る舞いに、すっかり「冷めた」と語る。

「付き合って2ヶ月の彼女と一緒に映画館に行ったんです。普段は節約しているので、映画館に行くこともほとんどない。僕としてはすごく貴重な時間で、楽しみにしていました。しかし、いざ映画が始まると、彼女がずっとカバンをゴソゴソして、スクリーンに集中していない。何をしているのかと思ったら、カバンのなかに隠したスマホをいじっていたんです。

 本人はスマホの光で周囲に迷惑にならないよう気を遣っていたのだと思います。でも、薄っすらとカバンが光っているし、数秒程度ではなく何分もスマホを見ている。それなら映画館に行く必要がないし、たった2時間程度も集中できないのかと、冷めてしまいましたね。上映後に『何してたの?』と聞くと、『え、別にSNSとか見てただけだよ』とあっけらかんとしていて……」(Bさん)

持ち込みOKの映画館でにおいが気になって…

 飲食物の持ち込みについても問題化しやすい。大手シネコンは基本、飲食物の持ち込みを禁止している。上映中のにおいや咀嚼音のトラブルを回避する目的にくわえて、飲食物販売は映画館の収益源でもある。

 しかし、ミニシアターや独立系の映画館では、持ち込みを一部許可しているところもある。何を持ち込むかは観客の自己判断に任されるため、「どこまでがOKか?」という線引きが人それぞれに異なるようだ。

 映画鑑賞が趣味で、定期的にミニシアターに足を運ぶという自営業の男性・Cさん(30代)は、飲食物の持ち込みで友人と口論になったことがある。

「以前、後輩と一緒にミニシアターで映画を観ました。持ち込みはOKだったのですが、僕は『においがしない、音がしない、シアターを汚さない』がルールだと思っています。しかし後輩が、大手ハンバーガーチェーンのハンバーガー、ポテト、ドリンクセットを堂々と持参し、映画が始まってから食べ始めたんです。

 険悪になりたくなかったので、『お前、いまそれ食べるの?(笑)』と小声で軽く注意したのですが、本人は僕が何を気にしているのかわかっていないようで、周囲ににおいを撒き散らしながらハンバーガーを食べ続けたんですよ。しまいにはポテトを食べて、ベタベタになった手を舐めたり、その手でドリンクホルダーを触ったり……。まったく映画に集中できなかったし、『二度とこいつを映画には誘わない』と決意した瞬間でした」(Cさん)

 映画鑑賞時に明示されたマナーを守ることは大前提。そのうえで、個人の裁量に任された範囲の行動でも、周囲に不快感を与えることはある。「どこまで許せるか」の線引きは人それぞれだが、お金を払って劇場に足を運ぶ以上、互いに迷惑をかけずに楽しみたいものだ。

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