ChatGPTを駆使する億り人・弐億貯男氏
急速に普及している対話型AI(人工知能)の「ChatGPT(以下、チャットGPT)」を株式投資に採り入れて、利益を出している“億り人”もいる。割安成長株への投資で元手250万円を3億円超に増やしたサラリーマン投資家の弐億貯男氏は、1年ほど前から仕事で「チャットGPT」を活用していた。
半年前からチャットGPTを銘柄分析に活用
チャットGPTとは、利用者の質問や、資料を読み込んだうえでの回答のお願いなどに対してAIがチャット形式(会話のようなメッセージのやりとり)で答えてくれるサービスだ。膨大な量の文章やマニュアルの要約が得意なチャットGPTに「企業の決算書類などを読み込ませれば株式投資にも活用できるのでは」と考えた弐億氏は、半年ほど前から銘柄分析に使い始めたという。
「私はサラリーマンなので銘柄選びにあまり時間を費やせません。そこでチャットGPTに決算書類などを要約させてみると、わかりやすく解説してくれた。ならば普段は目が届かないような銘柄はないかとチャットGPTと対話を重ねると、銘柄探しにも役立つことがわかったのです。
以前は人間がAIに打ち負かされる未来がくると思っていましたが、実際に使ってみたらAIは敵ではなく“相棒”であることを実感しました」(以下、「」は弐億氏)
AIが人間に取って代わり仕事も奪われるという見方は依然多い。AIが生成する回答の精度を疑問視する声もある。だが、使い方次第では人間を賢くサポートするツールになり得るというのだ。
では、弐億氏は具体的にチャットGPTをどのように使っているのか。有料版を使う同氏が編み出した活用法を見ていく。