ゆずさんは毎週末に自身のXでゲーム株の週間騰落率などを公開している
億り人投資家たちは、投資に対してどのように向き合っているのか。20代半ば、サラリーマンだったゆずさんは元手300万円から株式投資を始め、わずか2年で“億り人”に。30代後半になった現在、総資産は数億円を超えるという。そんなゆずさんは、大化けしたガンホー・オンライン・エンターテイメント、MIXI、クルーズ、ブランジスタなどの銘柄に、その都度資産の大半を投入してきた。リスクの高い売買に見えるが、それに踏み切り、成功を手にしたのは「独自の勉強によって養われた目」があったからだという。
そんなゆずさんは、今の日本株がアベノミクスの初期以来の熱気を帯びていると見ており、「いずれ到来するであろう投資のチャンスに備え、勉強を怠らないようすべき」と説く。
集中投資の封印を解く日本株の熱気
ゆずさんは、2016年にブランジスタ(東京グロース・6176)株で大きく資産を増やして以降は安定成長期と捉え、1つの銘柄に資産の大半を注ぎ込む集中投資は封印しているという。
「じつは今、久し振りに『集中投資の勝負をしたい』『全力で保有資産を投入しても大丈夫だ』という気持ちになっています。それは、僕が投資を始めたアベノミクス相場の初期の頃と同じような熱気が日本株にあると感じているからです。日本株は去年ぐらいから、いよいよ右肩上がりの相場になったと確信しています。
東京証券取引所が発表する投資部門別株式売買動向(東京証券取引所、名古屋証券取引所2市場の合計)によれば、今年4月から7月まで17週連続で海外投資家が買い越している。これはアベノミクス相場初期の2012年11月から2013年3月にかけての18週連続買い越し(当時は東証、名証、大阪証券取引所3市場の合計)にほぼ並ぶ長さです」(以下「」内はゆずさんのコメント)
ゆずさんはこうしたデータを元に、「日本株への注目が高まっている」と語る。
「ただし、現在は過熱気味の状態なので、買うべきタイミングが大事です。最大のチャンスは、次に暴落した時でしょうね。去年8月に、日銀の追加利上げによって起きた『植田ショック』や、今年4月の『トランプ関税ショック』など、株式市場に暴落はつきものです。今年の秋にまた暴落するかもしれないし、今年はなくても来年どこかで一度は暴落するはずです。その時に備えて普段から、『どの業種がどういう理由で狙い目なのか』といった勉強をしておくことが大切です。それを怠っていると、いざチャンスが来てもただ見ているだけで終わってしまいます」