損益に関係なく、売却して縁を切ってしまう場合とは
当然ですが、すべての投資が成功することはありません。思うように株価が上昇せず含み損状態に陥ることもよくあります。
その銘柄の魅力自体は変わりがないのに、株価だけが下落していくこともあります。何も悪材料がないのに下落したり、良い決算を出しているのにストップ安して含み損が拡大したりするということも珍しくありません。
こうした場合、含み損が出たというだけの理由で長期投資している銘柄を損切りすることはあまりありません。銘柄の魅力が変わりないのであれば、いつかは市場で再評価されると考えているので多くの場合、持ち続けています。よほど割高な水準で投資してしまった場合は別ですが、そうでなければ次の決算や遅くともその次の決算で株価が反転上昇し、助かっています。こういうときに、やはり銘柄を厳選していてよかった、割高な水準で投資しなくてよかったと思えます。
ただ、僕の場合、節税とすでに源泉徴収された税の還付を受けるために、年に2回、評価損の出ている銘柄を売却しています。このため結果としては年2回、機械的に損切りをしていることにはなりますが、多くの場合、同じ銘柄を買い直すか、もっと安くなりそうであれば監視を続けてチャンスを待ちます。
一方、損益にかかわらず、売却してその銘柄との縁を切ってしまうこともあります。具体的には、保有する理由がなくなった場合と、株価下落リスクが高まった場合です。
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そんなテンバガー投資家X氏は今、どのような銘柄に注目しているのか。関連記事『《6年弱で資産178倍の億り人・テンバガー投資家X氏が厳選の3銘柄》墓じまいや旅行者予約のニーズを獲得するストック型・多店舗展開型の注目企業が続々!』では、同氏が期待する2025年上場のIPO(新規公開株式)銘柄について解説している。
※テンバガー投資家X・著『トイレスマホで「無限10倍株」 3年9カ月で5975万円を稼いだ投資術』(KADOKAWA)を元に一部抜粋して再構成
【プロフィール】
テンバガー投資家X/兼業投資家。2003年、大学1年生の時に60万円を元手に株式投資を始める。様々な投資スタイルを試すが、どれもうまくいかず、ライブドア・ショック、リーマン・ショックなど数々の暴落相場に翻弄され、元手を減らすばかりだった。2019年。「IPOセカンダリー投資」と呼ばれる投資手法と出会い、以降は人が変わったように「神パフォーマンス」を出し続け、2019年末時点で561万円だった運用資産を2025年8月までの5年8か月で10億円に増やす。著書に『トイレスマホで「無限10倍株」 3年9カ月で5975万円を稼いだ投資術』(KADOKAWA)。